二宮健監督&徳永えり主演「疑惑とダンス」19年3月に公開決定!
2018年12月26日 05:00
[映画.com ニュース] 新鋭・二宮健監督の最新作で女優の徳永えりが主演する「疑惑とダンス」が、2019年3月2日から東京・渋谷のユーロスペースで劇場公開されることが決まった。
今作は、「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY」や「チワワちゃん」で知られる二宮監督が昨年、上映イベント「SHINPA Vol.7」でお披露目したオリジナル作品。“疑惑”の念と、キャッチーなダンスだけで構成された意欲作で、準備なし、場所なし、脚本なしという極限の状況を逆手に取り、完全アドリブで製作されたことも話題になった。
ストーリーは、結婚を控えたカンナとマサオを祝福するため、聖なる夜に大学時代のダンスサークルの仲間(サトシ、サナ、ツバキ、コムラ)が開いたパーティのなかで、カンナとコムラが学生時代にセックスをしていたかもしれないという疑念が生まれる。結論の出ない痴話げんかは仲間の絆を壊し、やがてひとつの結論に達する。6人の疑惑の念、開き直りのダンスがワンシチュエーションで繰り広げられる。
「恋のツキ」で連続ドラマ初主演を果たすなど、着実にキャリアを積み重ねている徳永は「この物語は台本もセリフも決められていません。決まっているのは役名と関係性のみ。それだけを頼りに、役者は探り探りお芝居を始めました」と撮影時を述懐。さらに、「怒るも泣くも笑うも戦うも黙るも、自由。二宮監督は、にやにやしながらモニターを見ていました。その姿を見て、なぜかわからないけれど『大丈夫』と根拠のない自信が生まれました。この作品は、役者の覚悟と監督の遊び心とスタッフの底力でできた奇跡です。嘘かホントかなんて、どうでもいい。ただあの瞬間に起こった真実を、皆様にも劇場で目撃してほしいです。そして、どうぞ笑ってください」と胸中を明かしている。
メガホンをとった二宮監督は、「『MATSUMOTO TRIBE』を一緒に作った辻村草太プロデューサーと、新たな奇襲を仕掛けました。今度の映画は、男女6人が、ただただ疑って踊る、台本なしのストイックなワンナイトエンタテインメントです」と作品を説明。そして、「この豪快な挑戦に、素晴らしい俳優陣の皆さんが集結してくれて、最高に自由でクレイジーなセッションを繰り広げてくれました。疑惑とダンスの先にある未曾有の感動が、東京の夜をちょっとラブリーにしてくれることを信じて止みません」とコメントを寄せた。