弱小新聞社VSアメリカ政府! ロブ・ライナー監督作「記者たち」予告&ポスター完成
2018年12月12日 11:00
[映画.com ニュース] 「スタンド・バイ・ミー」「最高の人生のつくり方」を手がけた名匠ロブ・ライナー監督の最新作「記者たち 衝撃と畏怖の真実」のポスタービジュアルと予告編が初披露された。
イラク戦争の大義名分である“大量破壊兵器”の存在に疑問を持ち、真実を追い続けた実在の記者たち4人の奮闘を描く。02年、ジョージ・W・ブッシュ大統領はサダム・フセイン政権を倒壊させるべく、「大量破壊兵器の保持」を理由にイラク侵攻に踏み切ることを宣言。大手新聞社が政府の情報を信じて報道し続けるなか、地方新聞社を傘下に持つナイト・リッダー社だけは信念を貫き「それは真実なのか」と問い続けていた。そして03年、ブッシュ大統領はイラクを武装解除し、世界を危険から守るための「衝撃と畏怖」作戦実行の決定を下す。
「真実は、誰のためにあるのか。」というコピーが添えられたポスタービジュアルは、自らの信念を貫き通す4人の男の姿を活写。粘り強い取材活動によって真実へと近づいていくナイト・リッダー社の記者ジョナサン・ランデー(ウッディ・ハレルソン)とウォーレン・ストロベル(ジェームズ・マースデン)に加え、トミー・リー・ジョーンズが熱演した伝説の記者ジョー、ライナー監督自ら体現した支局長のジョンが、アメリカ政府の“巨大な嘘”を暴くべく、情熱を燃やしているさまをとらえている。
予告編は、ブッシュ大統領が「イラクは大量破壊兵器を隠し持っている」と断言する映像からスタート。「政府のやってることが許せないから話すの」と国防省に所属する女性が登場し、ナイト・リッダー社は“巨大な嘘”を確信。「ワシントン・ポストやNYタイムズが間違いで弱小新聞が正しい?」と辛らつな言葉を投げかけられつつも、その思いは揺るがない。支局長のジョンが「もし他のメディアが全て政府の広報になるならやらせとけ」「我々は子どもを戦場に送る親たちの味方だ」と記者たちを鼓舞するさまなどが映し出されている。
「記者たち 衝撃と畏怖の真実」は、2019年3月29日から東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。