2人に1人ががんになる時代…がんを一から学ぶドキュメンタリー、19年2月公開

2018年11月9日 04:00


がんとの多様な向き合い方に迫る
がんとの多様な向き合い方に迫る

[映画.com ニュース] がんについての基本的な知識を学ぶドキュメンタリー「がんになる前に知っておくこと」が、2019年2月2日から公開されることがわかった。

日本人の2人に1人ががんになると言われる時代。4年前に義妹をがんで亡くしたプロデューサー・上原拓治氏の「がんを恐れるのではなく、知ることから始めたい」「(がんになった時に)後悔のない選択をして、自分らしく生きてほしい」という思いから、本作の企画がスタートした。がん治療を専門としている腫瘍内科医、外科医、放射線腫瘍医ら医療従事者、がん経験者15人との対話を通して、病との多様な向き合い方に迫る。

義妹の死をきっかけに「がんについて一から教えてくれるような映画」の必要性を感じたという上原氏は、「思いもかけなかったことに、がんの話を聞くことは全く恐ろしいことではありませんでした。むしろ、先生たちの話や、体験者さんの話を聞けば聞くほど、がんに対する恐怖は薄れていきました」と述懐する。

さらに上原氏は「完成が危ぶまれることもありましたが、そのたびに不思議と誰かが助けてくれるということが幾度もありました。それはまるで誰かに『絶対に映画を完成させなさい』と言われているようにも感じられました」と撮影を振り返り、「上映を通して多くの人に届き、自分と同じような後悔や喪失をする人が一人でも減らせたら嬉しく思います」と、メッセージを託した。

監督を務める三宅流は、「『がんになる前に知っておくこと』を知り、自分ががんになったらどうするのかを考えることは、自分自身がどう生きていくのか、を考えることなのだと思います」と解説。検診でがんの判定を受けたことがある若手女優・鳴神綾香は、本作ではナビゲーター役を担当。「もちろん大変なこともあるけど、『がんになったら終わり』じゃない」と力強く語った。

がんになる前に知っておくこと」は、19年2月2日から東京・新宿のK's cinemaほか、全国で順次公開。

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