駿河太郎、新幹線にスーツを忘れるハプニング「寝てしまい、パッと起きたら…」
2018年10月13日 12:55
[映画.com ニュース] 直木賞作家・黒川博行氏の小説を映画化した「文福茶釜」が10月13日、京都国際映画祭2018で上映され、主演の駿河太郎はじめ共演の小芝風花、村上ショージ、赤井英和、メガホンをとった大畑拓也監督がT・ジョイ京都での舞台挨拶に出席した。
骨董ディーラーの佐保(駿河)と相棒の涼香(小芝)が、騙し取られた推定500万円以上の茶釜をめぐり、奪還作戦を繰り広げる姿を描いた古美術エンタテインメント。やさぐれた雰囲気の主人公・佐保に扮した駿河は、「台本を読んだ時、騙し合いと、普段絡むことができない吉本の芸人さんがたくさん出る、という点が楽しみだった」と撮影前を振り返る。
この日はラフな服装で登場した駿河だが、「スーツを着ようと思った」と苦笑い。「新幹線で寝てしまい、パッと起きたら京都。スーツがそのままいってしまった」と車内に忘れてしまったことを明かし、「ショージさんが『ジャージで行くわ』と言っていたので、(服装が浮かないで)よかった」と胸をなでおろした。
正義感の強い女性・涼香をフレッシュに演じた小芝は、「原作には登場しないキャラクターなんです」と話す。大畑監督が「駿河さんの雰囲気と、小芝さんの可愛らしい雰囲気が対照的に出て、面白い映画になればと狙った」と説明し、相棒として向き合った駿河も「ほかのキャストがみんな(芝居で)ふざけるから、風花ちゃんがちゃんとしてくれないと、作品が締まらないんですよ。しっかりしてくれていたから、自分も『遊んでも大丈夫かも』と思った」と信頼感をのぞかせると、小芝は「駿河さんは、最初はかっこよく演じてくれていたのに、だんだん崩れていった(笑)」と楽しそうに述懐していた。
現場の空気感は「常に柔らかかった」そうで、小芝は「大ベテランの方ばかりで緊張するかと思っていましたが、みなさん優しくて楽しかったです。村上さん、駿河さん、私で絵(イラスト)の対決をしていた」と語り、これに駿河は「(自身は)浜田雅功さん並の画力」と頭を掻いていた。「文福茶釜」は、10月20日から劇場公開。なお京都国際映画祭2018は、14日まで開催される。