地獄の刑務所をムエタイで生き抜け!カンヌ上映作「暁に祈れ」12月8日公開決定
2018年9月7日 17:00
[映画.com ニュース] 2017年の第70回カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門で上映され、話題を集めた映画「A Prayer Before Dawn」(原題)が、「暁に祈れ」の邦題で12月8日から日本公開されることが決定した。
汚職や殺人が蔓延するタイの刑務所に服役したイギリス人、ビリー・ムーア氏の実話を映画化。ボクサーのビリーは、タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者になってしまう。ある日、警察の家宅捜索後に逮捕され、同国で最も悪名高い刑務所に収容される。そこは殺人、レイプ、汚職が横行する、この世の地獄のような場所だった。死と隣り合わせの状況に置かれたビリーだったが、習得したムエタイを武器に、“地獄の刑務所”を生き抜いていく。
メガホンをとったのは、「ジョニー・マッド・ドッグ」で世界的に評価されたジャン=ステファーヌ・ソベール監督。ビリー役はアクションと芝居を高いクオリティでこなし、“ポスト・トム・ハーディ”と呼び声高いジョー・コール(「グリーンルーム」「きみへの距離、1万キロ」など)が務め、数カ月に及ぶ過酷な肉体改造の結果、鋼の肉体美を披露している。
ほか、「オンリー・ゴッド」の刑務所長役で知られるビタヤ・パンスリンガムや、タイの伝説的ボクサー、ソムラック・カムシンらが重要な役どころで登場。出演者の大半は現地タイの元囚人が起用されており、実体験に基づいた迫真の演技が繰り広げられる。カンヌでは多くの絶賛評が寄せられ、米批評家サイト「Rotten Tomatoes」では96%(8月1日時点)を獲得している。
「暁に祈れ」は、12月8日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町。シネマート新宿ほか全国で順次公開。