800万部超の人気小説を映画化!「ワンダー」キャスティングの“条件”は?

2018年5月25日 09:00


監督と原作者が解説
監督と原作者が解説

[映画.com ニュース] 「美女と野獣」の製作陣が、全世界800万部を売り上げた人気小説を映画化した「ワンダー 君は太陽」のインタビュー映像が、公開された。スティーブン・チョボウスキー監督と、原作者であり製作総指揮も務めたR・J・パラシオが対談を行っている。

ウォールフラワー」では監督と脚本、「美女と野獣」では脚本を手がけたチョボウスキーが監督・脚本を担当し、「ルーム」のジェイコブ・トレンブレイ、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツ、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソン、「サバービコン 仮面を被った街」や「ア・クワイエット・プレイス(原題)」(今秋公開)のノア・ジュプといった人気俳優が顔をそろえた本作。生まれつき人と違う顔をもつ少年・オギー(トレンブレイ)が学校に通い始め、周囲の人々と共に成長していくさまを描く。世界興行収入は約3億ドルのヒットを記録している。

パラシオは、「顔に重度の障害を持つ子を見かけたのがきっかけで、対応に困られる側はどんな気持ちだろうと考えたの」と着想を語る。「何よりもまず、小説のファンなんだ。息子が生まれた直後に読んで、父親として心に訴えかけられた」というチョボウスキー監督は、自身も「ウォールフラワー」で監督・製作総指揮・原作・脚本の4役を務めた経験を生かし、「常にR・J(・パラシオ)に連絡を取って、すべてを確認してもらった。キャスティング、脚本、音楽、カット割りに至るまですべてだ」と全面タッグで挑んだという。

出演者については、「ジュリア(・ロバーツ)の出演は当初から決まっていて、ジェイコブ(・トレンブレイ)も完璧だった。(オギーの姉)ヴィア役のイザベラ(・ビドビッチ)は、私がオーディションで選んだ。オーウェン(・ウィルソン)は面白くてチャーミングで、誰もが大好きだ。彼のユーモアと温かみと確かな演技力が、(オギーの父)ネート役に意外性をプラスしてくれると直感した」(チョボウスキー監督)と語りつつ、「本物の家族に見える」ことが“条件”だったという。「全く似ていない者同士が家族を演じるのは嫌なんだ」。

パラシオも同調し、「写真を見たら本当の家族に見えた」とほほ笑む。さらに、「私がこの映画で好きなことの1つは、子どもたちが本当に自然で演技に思えないことよ。普段の学校をのぞいてる感覚なの」と語っている。映像では、チョボウスキー監督が日本語を披露する姿も収められている。

ワンダー 君は太陽」は、6月15日から全国公開。

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