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◆2018/5/16更新
東出昌大&唐田えりか、思い届いた!「寝ても覚めても」カンヌ上映に喜びかみ締める
フォトコールに臨んだ3人
  第71回カンヌ国際映画祭は中盤を迎え5月14日(現地時間)、コンペティション部門に選出された濱口竜介の「寝ても覚めても」が公式上映され、濱口監督と主演の東出昌大唐田えりかがレッドカーペットに登場した。カンヌは前日から雨模様だったものの午後にはすっきりと晴れ渡り、南仏の日差しが3人を迎えた。レッドカーペットを歩く途中、ロングドレスがヒールに引っ掛かった唐田を東出が紳士的にエスコートする姿に、観衆が沸いた。

  濱口監督は前作「ハッピーアワー」がロカルノ国際映画祭で女優賞を受賞するなど、日本映画の新世代を代表するひとりとして、ヨーロッパでも注目を集めている。新作は柴崎友香の同名小説を原作とし、濱口監督が東日本大震災後に舞台を移して映画化。顔がそっくりなふたりの男性に出会い愛してしまうヒロインを描いた純愛映画で、エンドクレジットが流れ始めるとともに温かい拍手に会場が包まれた。

  上映後、3人は日本のプレスを前にそれぞれの思いを語った。東出は「万感の思いで受け止めました。2階席から乗り出して拍手してくれる方々もいて、映画の思いが届いたと思いました。その人たちへ感謝を伝えたかったけれど言葉が浮かばず、拙いフランス語でメルシーと言いました」と静かに喜びをかみ締めた。一方の唐田は、「この場所にいるのが奇跡のようです。濱口監督、東出さんをはじめ、関わってくださった方々への感謝があふれました。そしてこんなにも大きな舞台でこれだけの声援を頂いたことにも感謝の気持ちで一杯です」と言葉を詰まらせながら語った。濱口監督も、「こんなに温かい拍手をもらえるとは思いませんでした。カンヌで伝わってとても嬉しい気持ちです。ふたりにありがとうと言いたいです」と感激を口にした。

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  翌日に行われた会見では、海外の記者から「日本映画のフレッシュな、新しい波を感じさせる素晴らしい作品。とても繊細で、ほとんど目に見えないような軽やかさがあるが、どのようにしてこれほどデリケートなアプローチをしたのか」といった質問があがった。また映画のなかで二役を演じた東出も、準備に時間をかけ、独特な演出をする「濱口メソッド」に触れるなど、濱口監督のユニークな演出がクローズアップされた。

  今年のコンペティションの作品はどちらかといえば主張の強い作品が目立つ中、繊細で抑えたトーンの濱口作品はとりわけデリケートな魅力を秘めている。それが海外の観客にどこまで響くか、反響を期待したい。(佐藤久理子)

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