太賀、主演映画の原作者が「怖い」!?トークショー出席も「1カ月前から震えていた」

2017年10月11日 21:20


公私ともに交流が深い2人
公私ともに交流が深い2人

[映画.com ニュース]早見和真氏の小説を実写映画化した「ポンチョに夜明けの風はらませて」のトークイベントが10月11日、東京・渋谷のHMV&BOOKS TOKYOで行われ、主演の太賀と原作者の早見氏が出席した。

処女作「世界グッドモーニング!!」が名だたる巨匠から激賞を受けた、新鋭・廣原暁監督がメガホンをとった青春ロードムービー。モラトリアムを持て余す男子高校生の又八(太賀)、ジン(中村蒼)、ジャンボ(矢本悠馬)が経験する、ハチャメチャな珍道中を描き出す。

映画「ひゃくはち」(2008)で原作者、出演者という関係で初対面して以来、公私ともに交流が深い2人。「この1週間、復習を兼ねて太賀出演の映画を9本見た」という早見氏は、「今作に『おっさんたちが高校生役』と言う人がいるそうですが、僕は全然高校生に見えた。太賀の魅力のひとつはそこにある。(太賀が14歳で主演した)『那須少年記』は、今でも太賀が主演できる。でも30代の役もできるだろうし、面白いよね」と惜しみない称賛を送った。

トークは早見氏が矢継ぎ早に質問する形で進んだが、中盤で「俺のこと、苦手だよね?」と苦笑しつつ問いかけるひと幕も。太賀は目を閉じながら「おそれず言うと、怖いです(笑)」と述べ、「何で怖い?」と畳み掛けられると、「自分の未熟さがバレるというのがあって。眼差しの鋭さに足がすくむんです」と釈明する。なおも早見氏は「何回か飲んだことありますが、全然屈託なくないんですよ(笑)」と暴露し、太賀は「リスペクトがある分、中途半端な自分ではいられないですから。このトークショー、1カ月前から震えていました」とタジタジだった。

さらに早見氏は「僕は本当に太賀ファンだし、『ひゃくはち』以降、太賀の出ている映画は必ず見ていた」と前置きしたうえで、「一方で同世代の俳優が華々しく活躍するなか、自分がどう思っていたのかを知りたい。(共演の)染谷将太くんと同級生だよね、彼についてどう思っていた?」とズバッと切り込む。太賀は「自分の周りで最初に日の目を浴びた存在。羨ましくも、悔しくもあったし、焦りもありました」と率直に明かし、「同世代の役者たちというか、彼らが演じている役に嫉妬していたと思うんです。しかし、それは彼らが選ばれるべくして選ばれた役だし、とすると今の自分の仕事も、選ばれるべくして、なんですよね。大事なことを見逃していると思い、役とのめぐり合わせは縁だと、どしっと構えられるようになったと思います」と真摯に話していた。

最後に、早見氏が「また(作品を)やろうね。今度は高校生じゃないやつを書きます」と語りかけると、太賀も「僕も頑張ります」と応じるなど、大きな信頼をにじませていた。「ポンチョに夜明けの風はらませて」は、10月28日から新宿武蔵野館ほかで公開。

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