現代のアメリカン・ニューシネマ 追われる男女の愛を描いた「ロキシー」ポスター&予告公開
2017年8月7日 07:00
[映画.com ニュース] ゾーイ・クラビッツとエミール・ハーシュの共演で、行き場を失った男ヴィンセントと組織から追われる女ロキシーの逃避行を描いた「ロキシー」の日本公開が決まり、ポスタービジュアルと予告編が完成した。
レニー・クラビッツの娘で歌手、モデル、女優として活躍し、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では、暴君イモータン・ジョーのもとから逃れた女たちの中でも一番に覚悟を決めるトーストを演じて印象を残したゾーイ・クラビッツが主演を務める今作は、ギャングから逃れて共に行き場を失った男女が、逃亡生活の中で愛を芽生えさせていく様を描いたクライムラブストーリー。テレンス・マリックの「地獄の逃避行」やマーティン・スコセッシの「タクシードライバー」にも強い影響を受けており、1970年代に様々な名作を生み出したアメリカン・ニューシネマの現代版とも呼べる一作だ。
ポスタービジュアルは、クラビッツ演じるロキシーとハーシュが扮するヴィンセントが抱き合っている姿が描かれているが、2人の目線は交わらず、ロキシーの手に握られた銃と背景に散る赤が不穏な雰囲気を醸し出している。また予告編は、ロキシーとヴィンセントの出会いから始まり、2人の幸せな日々が続かないことを予感させる、刹那的な疾走感にあふれた映像になっており、映像を盛りたてる音楽としてイギリスの人気ロックバンド「The xx」の代表曲「The Angels」が流れ、ロキシーとヴィンセントが惹かれあうロマンティックな世界を彩っている。
今作を手がけたゲイリー・マイケル・シュルツ監督は、日本公開にあたり「この映画は“愛”という普遍的なものを描いている作品なのできっと日本の人々にも受け入れてもらえると思う。そして少しでもキャラクター達の感情に共感してもらえると監督として嬉しい」とコメントを寄せている。
松竹が選りすぐりジャンル映画を配給する「松竹エクストリームセレクション」の第4弾作品で、10月21日から新宿シネマカリテほかにて全国順次公開。