永作博美、佐々木譲「沈黙法廷」に主演!手錠をかけた妖艶ビジュアル初公開

2017年8月7日 06:00


その女は“淑女”か、それとも“悪女”か……
その女は“淑女”か、それとも“悪女”か……

[映画.com ニュース] 女優の永作博美が、直木賞作家・佐々木譲氏の法廷ミステリー小説をWOWOWがドラマ化する「沈黙法廷」に主演することがわかった。永作は老人の不審死が連続して起きるなか、容疑者として浮上した家事代行業の女・山本美紀に扮する。

東京都北区・赤羽で、ひとり暮らしの老人の絞殺体が発見される。赤羽署の刑事たちは警視庁とともに捜査を開始し、付近住民から「被害者宅には時折、ある女性が出入りしていた」という情報を得る。個人営業の家事代行業・山本美紀という女が捜査線上に浮上し、刑事たちは居宅に急行。しかし、そこにはすでに埼玉県警の車両があった。美紀の仕事先では、ほかにも複数の不審死が発生していたという。マスコミが連続殺人犯として過熱報道する一方で、美紀は一体何者なのか、何が真実なのか、法廷で暴かれようとしたとき、証言台で女は突然口を閉ざす。

ドラマは警察、弁護士、マスコミなどの視点を通じ、美紀の本性を検証する形で進んでいく。主演発表にあわせて披露されたビジュアルでは、永作演じる美紀が手錠をかけながらも手を合わせている。その両手は希望を求める祈りか、それとも贖罪か、淑女にも悪女にも見える妖艶な二面性を切り取っている。

永作は、自らの役どころを「ひと言で言うと、とても“地味”な女性です」と説明し、「自分の運命を受け入れ、淡々とした日々を過ごす、そんな緩急のない女性を演じるというのは、実はとても難しいことで……」と吐露。それでも「私自身が年を重ね、様々な人たちの人生に触れたり、経験を積んできたりしたからこその今、やっとこういう役に挑戦できるのかなと思います」とも語り、「恐怖と狂気と悲哀が混在する世界に生きるそんな彼女を、私がどう演じていくのかはまだ模索中ですが、この難役にやりがいを感じている自分もおります」と明かす。

さらに「美紀は老人の連続不審死の容疑者として裁判にかけられるのですが、声高々に『私は無実です』と叫ぶわけでもなく押し黙ってしまうことから、彼女が“悪女”なのか“聖女”なのか、周囲の妄想が勝手に膨らんでいきます」と述べる。そして見どころを「美紀がどういう人間なのかということを想像しながらご覧になるという点では、美紀を取り巻く登場人物たちと同じ視線でこの作品を楽しめるのかなと思います」と話し、「佐々木先生の原作は、人は一瞬の小さなことがキッカケで運命が変わってしまうものなのだ、ということを深く考えさせられる作品でした。人との距離感の保ち方ひとつで、周囲からの印象が一変してしまうということが描かれています。本作をご覧になった皆さんが、“人との距離の取り方”について考え直すキッカケになったら嬉しいです」と期待を込めた。

「連続ドラマW 沈黙法廷」は、9月24日からWOWOWで毎週日曜午後10時放送。全5話で、第1話は無料。

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