アメリカ最大のカンニング事件を映画化 「クリード」監督&主演が4度目タッグ
2017年6月14日 12:00
[映画.com ニュース] 「フルートベール駅で」「クリード チャンプを継ぐ男」、そしてマーベル映画「ブラック・パンサー(原題)」で相まみえたライアン・クーグラー監督と俳優マイケル・B・ジョーダンが、新作「Wrong Answer(原題)」で4度目のタッグを組む。
本作は、教師たちが先導した米最大のカンニング事件を映画化する企画。米Deadlineによれば、全米図書賞受賞のベストセラー本「世界と僕のあいだに」の作家でピュリッツァー賞ファイナリストのタナハシ・コーツが、米ニューヨーカー誌のレイチェル・アビブ記者による2014年の記事をもとに脚本を執筆。ブラッド・ピット率いるプランBとニュー・リージェンシー、クーグラー監督がプロデュースする。
この事件は2001~09年、米ジョージア州アトランタ学区の少なくとも44の中学、高校の学力テストで、校長を含む複数の教員や関係者が生徒の答案を改ざんしたり、カンニングを奨励するなど、組織的な不正を行っていたことが明らかになったもの。背景には、生徒たちの学力がある一定のレベルになければならないという一種のノルマ達成のプレッシャーがあったと見られている。事件発覚後、13年に12人の教員が起訴され、11人が有罪判決を受けた。
クーグラー監督とジョーダンは、15年頃からこの企画の準備を進めてきた。ジョーダンは不正に関与したパークス中学校の数学教師ダマニー・ルイスを演じるようだ。ちなみに、本作の脚本を手がけるコーツは、16年にコミック「ブラック・パンサー」のストーリーライターを務めている。クーグラーが監督、ジョーダンとチャドウィック・ボーズマンが共演するマーベル・シネマティック・ユニバースの新作「ブラック・パンサー」は、2018年2月16日全米公開の予定。