「ゴースト・イン・ザ・シェル」福島リラ演じる芸者ロボットの製作風景明かす映像公開
2017年4月4日 10:00
[映画.com ニュース] 士郎正宗氏によるSF漫画「攻殻機動隊」をスカーレット・ヨハンソン主演で実写化した「ゴースト・イン・ザ・シェル」の特別映像が、公開された。映画の序盤で登場する芸者ロボットの製作風景に迫った内容だ。
脳とわずかな記憶を残して肉体が機械化された捜査官・少佐(ヨハンソン)が、捜査組織“公安9課”の一員としてサイバーテロ事件に挑んでいくさまを描く。ビートたけしが少佐の上司・荒巻、ピルウ・アスベックが少佐の相棒バトー、マイケル・ピットが事件のカギを握る革命家クゼ、ジュリエット・ビノシュがオリジナルキャラクターのオウレイ博士に扮する。
本作の衣装は、「ハンガー・ゲーム」シリーズや「ダラス・バイヤーズクラブ」で知られる2人組のデザイナー、カート&バートが担当。メンバーのバート・ミュラーは「衣装は監督の視覚センスが根底にある。アニメ版『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』に敬意を表しつつ、同時に特徴的で記憶に残るものを目指した」という。芸者ロボットを生み出す上で最も重要だったのは帯だといい「伝統的、そして非伝統的な要素を混在させた。帯は従来の手法で作ったが、デザインは独自のものだ。電気回路のような模様で顔にも同じものがある」とこだわりを語っている。
さらに、ミュラーと共に衣装を担当したカート・スワンソンが「芸者(ロボット)のマスクはシリコンも考えたが、髪の毛も含めて硬質のものになった。美しい仕上がりだ」と続ける。映像では、「ウルヴァリン:SAMURAI」の福島リラが実際に衣装を身にまとい、芸者ロボットを演じる様子も切り取られている。メガホンをとったルパート・サンダース監督は「俳優は衣装に袖を通して初めてキャラクターになりきれる」と衣装の重要性を語っている。
なお、少佐の代名詞ともいえる光学迷彩スーツは、「ロード・オブ・ザ・リング」や「ホビット」シリーズで知られるリチャード・テイラーのチームの協力のもと製作された。初めて全身シリコン製のスーツを作ったテイラーは「アーティストとして、私たちはこのプロジェクトに参加せずにいられなかった。観客は魅力的なキャラクターにあふれた独自でダイナミックな世界を目にする。他に類を見ないだろう」と手ごたえをにじませている。
「ゴースト・イン・ザ・シェル」は、4月7日から全国公開。