ジャッキー・ウー、日本での活動に意欲「日本人として1番を取りたい」

2016年10月14日 14:30


横浜出身のジャッキー・ウー(右)と ベァ・パデェリア
横浜出身のジャッキー・ウー(右)と ベァ・パデェリア

[映画.com ニュース] インターナショナルに活躍する神奈川・横浜出身の日本人俳優ジャッキー・ウーが主演した日本・フィリピン合作映画「TOMODACHI」が10月14日、開催中の京都国際映画祭2016で特別上映され、ウーをはじめ共演のベァ・パデェリアがイオンシネマ京都桂川での舞台挨拶に立った。

横浜の中華街で生まれ育ち、1996年に香港でキャリアをスタートさせたウーは、ルーツを「ジャッキー・ウーというから外国人だと思われがちですが、国籍は日本です。親父がチャイニーズハーフで、僕がクォーターです」と明かす。芸名の由来を「ウーは親父の名前で、ジャッキーというのは、ジャッキー・チェンが好きなだけです(笑)」と説明し、「いろんなところで日本人扱いも外国人扱いもされないので、全ての撮影現場がアウェーです」と語った。

俳優だけでなく監督・プロデューサーとしてもマルチに活動し、メガホンをとった「邂逅」(2014)はマンハッタン国際映画祭の最優秀監督賞に輝いた。今年9月には大阪で新作を撮影しており、日本での継続的な活動を問われると「そうですね、これを機会に。3年前にカンヌに行ったときに、日本人として映画を作りたいと思った。日本人として1番を取っていきたいです」と意欲をみなぎらせていた。

また今作は、パデェリアやジョエル・ラマーガン監督をはじめ、フィリピン映画界をけん引するスタッフ・キャストが結集。フィリピンで小さな商店を営んだ日本人が、半世紀を経て友人のもとを訪れる姿を描き、スペイン・マドリード国際映画祭2016では最優秀外国映画賞とオリジナル音楽賞の2冠を達成した。

ウーは「実話に基づいた映画なので、キャラを作るのにすごくナーバスになった」と振り返り、映画音楽も手がけただけに「魂のこもった映画です。皆さんの心に残れば、すごくうれしいです」と呼びかけた。さらにパデェリアとの共演に「彼女は非常にトップスター。時間がないなか、気持ちを込めて撮影に賛同してくれました」と感謝し、「これからインターナショナルで活躍していくでしょう。そのときは、僕がプロデューサーです」とほほ笑んでいた。

京都国際映画祭2016は、10月16日まで開催。

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