「アマデウス」脚本家ピーター・シェイファーさん、90歳で死去
2016年6月7日 21:30
[映画.com ニュース] 名作「アマデウス」(1985)でアカデミー賞脚色賞を受賞した、イギリスの脚本家ピーター・シェイファーさんが6月6日(現地時間)、アイルランドで死去した。享年90歳だった。
英テレグラフ紙が代理人の話を報じたところによれば、シェイファーさんは5月15日に90歳の誕生日を友人たちに囲まれ祝ったという。死因は明らかになっていないが、体調を崩してまもなく他界したとみられる。
シェイファーさんは50年代初めに劇作家としてキャリアをスタート。執筆した戯曲の多くがテレビドラマ化、映画化されており、馬に対して異常な執着をもつ少年と、その謎に迫る精神分析医の心理劇「エクウス」(78)でアカデミー賞脚色賞に初ノミネート、モーツァルトの半生を宮廷音楽家サリエリの視点から描いた「アマデウス」(85)でオスカーに輝いた。両作の舞台版は、ロンドンのウエストエンドからニューヨークのブロードウェイへと渡り、トニー賞を受賞した。また、「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフがウエストエンドデビューを果たしたのが、07年の舞台「エクウス」だった。
87年に大英帝国勲章CBEを叙勲。双子の兄で同じく劇作家、脚本家として活躍したアンソニー・シェイファーさん(「探偵スルース」)は、01年に心臓発作で死去した。