「オーバー・フェンス」美しくはかない特報映像＆両A面ティザービジュアル完成

2016年6月2日 17:30

(C)2016「オーバー・フェンス」製作委員会

［映画.com ニュース］　オダギリジョー、蒼井優、松田翔太が共演する山下敦弘監督作「オーバー・フェンス」の公開日が9月17日に決定し、オダギリがナレーションを務めた特報映像と、主要キャスト3人の姿が写し出されたティザービジュアルが完成した。

同作は、熊切和嘉監督の「海炭市叙景」、呉美保監督の「そこのみにて光輝く」の原作でも知られる故佐藤泰志さんによる芥川賞候補の同名小説の映画化。家庭をかえりみず妻に見限られて東京から故郷の函館に戻ってきた男・白岩が、職業訓練校に通う仲間の代島とともに出かけたキャバクラで出会った女性・聡（さとし）に強く惹かれていく。主人公・白岩役のオダギリ、聡役の蒼井、代島役の松田ら豪華キャストが出演し、脚本の高田亮、音楽の田中拓人、撮影の近藤龍人、照明の藤井勇と、国内外で高く評価された「そこのみにて光輝く」のスタッフが再結集した。

特報映像は冒頭、白岩と聡が自転車の2人乗りで夜の函館を駆け抜けていく場面で始まり、2人の甘い時間が描かれていく。続いて、これまでにも「花とアリス」や「フラガール」でダンスを披露してきた蒼井が演じる聡の、美しくはかないダンスシーンの一部が収められている。その他、白岩と聡が激しくぶつかり合うシーンや、薄紫色の幻想的な夕空を眺めながら涙を流す聡、港で立ち尽くし泣き崩れる白岩の様子などが、印象的なバグパイプの音色とともに映し出されていく。そして、「こんな空っぽな俺だけど愛させてくれないか」というオダギリのナレーションと、男と女が求める希望という見えないフェンスの向こうを見つめるかのような白岩の顔で終わる。

ティザービジュアルは、片面に自転車に2人乗りする白岩＆聡の写真が使われ、もう方面にはオダギリ、蒼井、松田の3人が何かを見つめている写真が使用した「両A面」仕様のティザービジュアルになっている。