B・クーパー演じる孤高のシェフがスタッフに怒号！「二ツ星の料理人」インタビュー＆本編映像公開

(C)2015 The Weinstein Company.

［映画.com ニュース］　「アメリカン・スナイパー」（2014）のブラッドリー・クーパーが天才シェフを演じた「二ツ星の料理人」の特別映像が、公開された。クーパーのインタビューに加え、出演シーンの本編映像で構成されている。

あるトラブルでパリの一流レストランを追い出されたワケありの2つ星シェフ・アダム（クーパー）が、友人が切り盛りするレストランに転がり込んでシェフとして再出発し、様々なトラブルに見舞われながらも3つ星獲得を目指して奮闘するさまを描く。

クーパーは、本作を「シェフのアダムが人生をやり直す物語だ」と評する。人並み外れた料理の腕を持つも、独善的な性格で周囲に当たり散らすエキセントリックなアダムを大胆かつ丹念に演じており「多面性がある役を演じられてうれしい。“こんな奴いないよ”と思うようなキャラじゃない。アダムの苦しみが手に取るようにわかるんだ。1人で抱え込むから間違いを犯す。（映画は）解決するまでの道程をきちんと描いているよ。そこが素晴らしいんだ」とキャラクターへの愛着を語っている。

主人公のモデルとなった実在のカリスマシェフ、ゴードン・ラムゼイの元で修行し、本作のチーフ・コンサルタントを務めている2ツ星シェフ、マーカス・ウェアリングについても言及し「僕のセリフの3割はマーカスのアイデアだ。彼なくして本作は完成しなかった」と感謝を述べている。

本編映像では、アダムが魚や鳥をあっという間にさばいて美しい料理を作り上げ、辛口評論家をうならせるさまや、完璧を求めるあまり「これはなんだ？　皿をよこせ。ふざけんな」とスタッフを怒鳴りつけ、料理を厨房に叩きつける姿など、アダムの強烈なキャラクターを象徴するシーンが描かれている。

「二ツ星の料理人」は、「アメリカン・スナイパー」でクーパーと夫婦役を演じたシエナ・ミラー、「最強のふたり」（11）のオマール・シー、「シビル・ウォー　キャプテン・アメリカ」（16）のダニエル・ブリュール、「リリーのすべて」（15）のアリシア・ビカンダー、「ニンフォマニアック」2部作（13）のユマ・サーマン、「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・トンプソンといった多彩なキャストが脇を固める。「8月の家族たち」（13）のジョン・ウェルズ監督がメガホンをとった。6月11日から全国公開。