佐藤健、映画「バクマン。」での高校生役に苦笑い「必死に想像力を働かせた」
2015年9月8日 20:10
[映画.com ニュース] 累計発行部数1500万部を誇る大ヒット漫画を実写映画化した「バクマン。」のレッドカーペットイベントが9月8日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われ、ダブル主演を務めた佐藤健と神木隆之介をはじめ、共演の染谷将太、小松菜奈、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキー、大根仁監督、主題歌を手がけた「サカナクション」が出席した。
豪華キャスト陣が沿道のファンとハイタッチしながら登場すると、会場に詰めかけた600人の観客からは大歓声。佐藤は、「映画が完成しました!」と喜び、「王道の青春ストーリーですが、大根監督の手によりすごくスタイリッシュでスマート、ハイセンスな映画になっていますので、ぜひ楽しみにしていてください」と感慨深げに挨拶した。
映画は、高校生・真城最高と高木秋人が天才・新妻エイジらライバルと切磋琢磨しながら、一流漫画家への夢や、最高が思いを寄せる亜豆美保との結婚を目指し奮闘する姿を描く。26歳ながら高校生役に挑戦した佐藤は、「学園生活なんて8年前とか9年前の話なので、必死に想像力を働かせて、高校生に見えるように甘酸っぱさを表現できるように頑張っていました」と苦笑い。そしてヒロイン・亜豆役の小松に目を向け、「つい最近まで高校生だったわけだから制服が似合いすぎていて、隣に立ちたくなかったです」とぼやいていた。
また、作画シーンでのユニークな技法も見どころのひとつで、最新の技術を駆使し“漫画の世界”を映像化。大根監督が「漫画を描くシーンが非常に多く、そこがトピックや山場になると想像していた。でも、紙に向かってペンを動かしているだけという、地味な画になりがち。だから、漫画家の脳内はどうなっているんだというものを表現したかった」と説明すると、佐藤は「台本をもらった時点で、普通の映画じゃないと伝わってきた。YouTubeのURLとか載っているんですよ。そんな台本見たことない」と最敬礼だ。神木も、「完成したものを見て、本当にびっくりしました。あ然としましたね」と作品の持つインパクトを明かしていた。
さらに染谷、佐藤、神木のアクションシーンもあるといい、染谷は「難しかったですね。CG合成なのでいろんな想像をしながらアクションをやったんですが、おふた方ともアクションにすごいキレがありました」と振り返る。これを受け、大根監督が「現場では(佐藤と染谷の対決は)『るろうに剣心』対『寄生獣』だと思って見ていた」と話すと、染谷も「ミギーがいないと、俺、何もできないです」と愉快げに答えていた。
映画「バクマン。」は、10月3日から全国で公開。