秋葉原にインスパイアされたテリー・ギリアム新作「ゼロの未来」予告公開
2015年2月20日 12:00
[映画.com ニュース] 鬼才テリー・ギリアム監督、名優クリストフ・ワルツがタッグを組んだヒューマンドラマ「ゼロの未来」の予告編、ポスタービジュアルが公開された。コンピューターに支配された近未来を舞台に、閉ざされた世界で孤独な人生を歩んできた男の姿を通し、生きる意味と愛に迫る。
ギリアムファンにはたまらない独創的な世界がさく裂。ギリアム監督は、初来日時に東京・秋葉原を訪れたそうで「秋葉原駅で電車を一歩降りると、騒音や映像やダンスをしている姿や洗濯機やタイプライターや踊っている人の姿が目や耳に入ってきて……あんなカルチャーショックを受けたのは生まれて初めてだった。『ゼロの未来』のオープニング・シークエンスは、私の秋葉原旅行そのものなんだ」と日本文化から大きな影響を受けている。
ワルツ扮する天才プログラマーのコーエンは、人生を紐解く「ゼロの定理」の謎に挑む。予告では、ゲームのように映像化された数式に苦戦するコーエンが、魅力的な女性ベインズリーや数式の秘密を知る青年ボブと出会い、愛や友情に目覚めていく様子がファンタジックに描かれる。
ポスターは、スキンヘッドのワルツと頭上にひしめき合う個性豊かなキャラクターたちが印象的なデザインだ。デビッド・シューリス、メラニー・ティエリー、ルーカス・ヘッジズに加え、カメオ出演したベン・ウィショー、ティルダ・スウィントン、マット・デイモンらハリウッドスターが華を添える。
「ゼロの未来」は、5月16日から全国で公開。