広田レオナ、監督作「お江戸のキャンディー」試写で“ゲイ好き”告白
2015年2月5日 19:00
[映画.com ニュース]女優の広田レオナが監督を務めた映画「お江戸のキャンディー」のプレミア試写会が2月4日、都内で行われ、広田監督をはじめ主演の真山明大、共演の高橋ひろ無、橋本淳、南羽翔平がトークショーに出席した。
バレエ作品「白鳥の湖」をベースに、美しき男同士の恋愛を幻想的な映像ときらびやかな衣装で描いた。男ばかりが暮らす“EDO”で、白鳥太夫とフリ松が恋に落ちた。幸福に愛を育んでいた2人だがある日、白鳥太夫そっくりのお伝が現れ、フリ松を略奪する。恋に敗れ、悲しみに暮れる白鳥太夫は、ある禁忌に触れてしまう。
製作経緯を聞かれた広田監督は、「BL(ボーイズラブ)もので製作費が500万という低予算ということでオーダーがありまして。BL好きというわけではないですが、ゲイは好きです」とニヤリ。さらに同作では親交の深い女優・桃井かおりがナレーションを務めており、「(当初は協力に)乗り気じゃなかったんですけど、衣装合わせの写真を送ったら、『あんたバカなの。最高じゃない』と。それでわざわざ来てもらった。本当に友情」と説明し、客席を沸かせた。
そんな広田監督の手腕に話題が及ぶと、キャスト陣は一様に最敬礼。「撮りたいビジョンが明確にあるんですが、それを役者の芝居を見ながら柔軟に変えてくれる。建設的に作品を作っている時間は楽しかった」(橋本)、「4日間のタイトなスケジュールで、寝ずにやっている中で、あれだけのエネルギーが出てくるのは映画に対する情熱」(高橋)、「深いところまでこだわってくださったので、全部を預けられる信頼感があった」(南羽)と尊敬の念を込めた。
また、真山が1人2役で演じた白鳥太夫・お伝と、高橋演じるフリ松の三角関係も見どころのひとつ。2人のキスシーンが数多く登場するといい、広田監督は「30回くらいしましたっけ。私がしなくてもいいと言っているのに、別のところでやっていた」と茶々を入れた。さらに、「(真山が)『女性とのキスシーンより良かった』と言っていた」と追い打ちをかけると、真山は「何でかと言われればわからないが、何の違和感もなくできた」と弁明していた。
「お江戸のキャンディー」には、真山ら若手俳優陣のほか竹中直人、吹越満らが出演している。2月28日から東京・池袋のシネマロサほか全国で公開。