高円宮妃殿下「バンクーバーの朝日」ご高覧 主演・妻夫木聡は感無量
2014年12月16日 18:27
[映画.com ニュース]高円宮妃殿下が12月16日、都内で行われた「バンクーバーの朝日」特別試写会にご出席された。高円宮妃殿下のご高覧には主演の妻夫木聡、共演の亀梨和也、石井裕也監督も同席しており、「心から映画を楽しんで頂けているのを隣で拝見した」(妻夫木)、「映画の流れにすごく入り込んで見てくださっていた」(亀梨)、「非常に光栄ですし、隣で見させて頂いてすごくいい思い出になりました」(石井監督)と喜びをかみしめた。
映画は、戦前のカナダ・バンクーバーに実在した日系移民の野球チーム「バンクーバー朝日」が、過酷な肉体労働、貧困や差別と戦いながらひたむきにフェアプレーを続け、多くの人々の希望の星となるまでを描いた。高円宮妃殿下は、高円宮殿下とともに長年カナダと親交をあたためられ、日加協会の名誉総裁を務めている。また、日本サッカー協会名誉総裁を歴任されるなどスポーツにも精通されていることから、今回の試写会が実現した。
「こういった機会を与えて頂いたことは初めてで、緊張していた」と吐露した妻夫木だったが、「すごく嬉しかったのが、いっぱい笑ってくださったこと」「涙を流して頂くよりも、笑って頂くことの方が感動しました」と感無量の面持ち。それだけに、「すごくホッとした。殿下にあれだけ笑って頂けて、映画のヒットは間違いないだろうと確信めいたものを感じた」と安どの表情を浮かべた。
また、本作のロケは栃木・足利で行われており、妻夫木は「一番驚いていらっしゃったのが、『(撮影で)実際にはバンクーバーに行っていない』と言ったら、高円宮妃殿下が『CGとセットの区別がつかず、必死で後ろに電柱がないか探した。それがわからないくらい画の素晴らしさがあった』。そうおっしゃって頂いて、嬉しかったです」と振り返った。亀梨も「せっかくだったらバンクーバーで撮影したかったでしょう」と聞かれたそうで、「ちょっとだけしたかったですと話しました」と語り、妻夫木と笑いあっていた。
「バンクーバーの朝日」は、12月20日から全国で公開。