LiLiCo、アラン・カミングの代理で「チョコレートドーナツ」主題歌を熱唱

［映画.com ニュース］　単館上映から異例のロングランヒットを記録した映画「チョコレートドーナツ」のブルーレイ&DVD発売を記念し12月2日、宣伝隊長に名乗り出た映画コメンテーターのLiLiCoが、「来日できなかった主演アラン・カミングの代わりに」と本作の主題歌「I shall be released」を熱唱した。

同性愛に対して差別と偏見が強く根付いていた1970年代の米カリフォルニアを舞台に、育児放棄されたダウン症の少年を養子に迎えたゲイカップルの苦悩や葛とうを描いたドラマ。トライベッカやシアトル、サンダンスほか全米各地の映画祭で観客賞を多数受賞した。

日本でもわずか1館の公開から口コミで火が付き、140館を超える拡大公開に至った話題作。情報番組「王様のブランチ」で号泣しながら本作を紹介したLiLiCoは、「間違いなく今年の外国映画ナンバーワン。こういう映画にはなかなか出合えない。見た後は、腰が抜けて立ち上がれないほど魂が震えていた。我慢できなくて湧き出てしまった」と語った。

かつて車中生活を送っていたなど苦労人として知られるLiLiCoだが、「芸能界に入ってからの方が大変。昔はハーフであるという理由でなかなか仕事がなかった」と振り返り、「マイノリティとマイノリティが合体した時に最高のものが生まれる。オリンピックに向けて“おもてなし”と言われているけど、大切なのは“思いやり”」と熱く語った。

「チョコレートドーナツ」のブルーレイ&DVDは発売中。