元おニャン子・新田恵利、デビュー30周年にしみじみ「あの時があって今の自分がいる」

2014年12月2日 08:30


おニャン子時代の思い出を語った新田恵利
おニャン子時代の思い出を語った新田恵利

[映画.com ニュース] 元「おニャン子クラブ」でタレントの新田恵利が12月1日、アルツハイマー患者への音楽療法を題材にしたドキュメンタリー映画「パーソナル・ソング」の公開記念トークイベントに出席した。

いまだ特効薬が開発されていない認知症やアルツハイマー病。アメリカのソーシャルワーカーのダン・コーエンは、患者が自分の好きな歌「パーソナル・ソング」を聞くことによって、音楽の記憶と一緒に何かを思い出すのではないかと、新たな治療法の可能性を探っていく。2014年サンダンス国際映画祭ドキュメンタリー部門で観客賞を受賞した。

新田は、「歌の力のすごさを感じた。私たちでさえ青春時代に聞いた歌を聞くと、すごく元気になったり、テンションが上がったり、頑張ろうと思ったり、心が大きく揺れるもの。私たちもそうなのだから、認知症の方々が反応してくれることも納得できる」と感銘を受けていた。

今年の秋、新田の母親が骨粗しょう症のため入院した際に、「2週間の入院生活の後半で、母との会話がくい違ってきた。30年前に他界した父のことを、『お父さんは家で何してる?』と聞いてきたので、とうとう認知症になっちゃったのかなと思った」と告白。実際は一時的なせん妄だったようで、現在は意識もしっかりしているそうだが「いずれ母が認知症になる可能性はあるので、この映画を見終わった後、母の『パーソナル・ソング』を知っておきたいと思った」と語った。

新田自身、昨年の春に脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)が発見され、「時限爆弾を抱えての生活。お医者さんが手術をしなくてもいい大きさだというので、年に1回の経過観察(MRI)で様子を見ている」と説明した。

新田は、自身のソロデビュー曲『冬のオペラグラス』をはじめ、「私の歌を聞くことによって誰かが自分を取り戻せるかもと思ったら、心の底から歌ってよかったと思えた」としみじみ。来年は「おニャン子クラブ」結成30周年を迎えるが、「早かった。『元おニャン子』の肩書きが足かせになることもあったけど、あの時があって今の自分がいる。当時は仲が悪くても、今では友人になれるメンバーもいる(笑)。年を重ねるほどやってよかったと思う」と振り返った。

パーソナル・ソング」は12月6日より公開。

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