「卒業」の名匠マイク・ニコルズ監督が83歳で死去
2014年11月21日 12:57
[映画.com ニュース] マイク・ニコルズ監督が11月19日、米ニューヨークで心不全のため死去した。83歳だった。特に闘病していたということもなく、突然の死だったという。
ニコルズ監督は1931年11月6日、ドイツのベルリン生まれ。子どもの頃に一家でアメリカに移住した。66年の「バージニア・ウルフなんかこわくない」で監督デビューし、ダスティン・ホフマンが主演した翌年の「卒業(1967)」でアカデミー賞監督賞を受賞した。
ニコルズ監督はブロードウェイの舞台演出も多数手がけており、アカデミー賞、トニー賞、エミー賞、グラミー賞の4賞をすべて受賞した世界で数人しかいない「EGOT」(Emmy, Grammy, Oscar, Tonyの頭文字)として知られていた。妻は、米ABCの著名アンカーのダイアン・ソイヤー。
その他の代表作に「キャッチ22」(71)、「シルクウッド」(85)、「ワーキング・ガール」(89)など。映画は、07年の「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」が遺作となった。なお、同作にCIAエージェント役で出演したフィリップ・シーモア・ホフマンさんも、今年2月に帰らぬ人となっている。