別所哲也、「TATSUMI」凱旋公開で感無量! 観客に「育ての親になって」

2014年11月15日 16:45


舞台挨拶に立った別所哲也
舞台挨拶に立った別所哲也

[映画.com ニュース] 劇画の生みの親・辰巳ヨシヒロの半生を映画化し、海外の映画祭などで評価を受けてきた「TATSUMI マンガに革命を起こした男」が11月15日、関東エリアの劇場3館で封切られ、俳優の別所哲也が東京・角川シネマ新宿での舞台挨拶に登壇した。別所は「映画には作り手という生みの親と、お客様という育ての親がいる。ぜひ皆さんの力で育てて頂けたらなと思っております」と感無量の様子で語った。

劇中に登場する辰巳ヨシヒロが描く5作の短編漫画に声の出演を果たし、1人6役を演じた別所は「エリック監督にはもっとやってくれと言われたけれど、さすがに無理でした」と笑ったものの、今回演じた役柄は「リアルなキャラクターとしてはなかなか頂けないので、劇画の中で演じられたのは非常に楽しかったし、俳優としても面白い挑戦になりました」と振り返った。

また、登壇が叶わなかった辰巳氏から会場に手紙が届き、「私は劇画を通じてたくさんの人との出会いや発見があった。別所さんやエリック監督との出会い、海外への道、カンヌ国際映画祭の赤い絨毯を歩いたこともすべて劇画のおかげ」と自身の功績とスタッフへの感謝を伝える手紙が読み上げられると、別所は「辰巳先生の世界は手塚治虫先生も嫉妬した世界。(日本公開されて)僕自身も感無量です」と語った。

さらに、エリック・クー監督からも「辰巳先生の作品と20年以上前に出合い、たくさんの影響を受けた。本作は恩返しとして愛情を込めて製作しました。辰巳先生は日本の漫画界にとって極めて重要な方。日本のオーディエンスに届けられて嬉しいです」と敬意のこもったメッセージが寄せられた。最後に別所は、観客も書き込める辰巳氏へのメッセージボードに、「これしかないです」と述べてから「ありがとう」と大きく書き込んでいた。

本作は昭和30年代、「劇画」を生み出した伝説的漫画家・辰巳ヨシヒロの半生を映画化した長編アニメーション。

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