劇場版アニメ「進撃の巨人」TIFFでワールドプレミア! 原作者諫山創氏も感無量

2014年10月31日 15:10


原作者の諫山創氏、荒木哲郎監督、音楽を手がけた澤野弘之氏(左から)
原作者の諫山創氏、荒木哲郎監督、音楽を手がけた澤野弘之氏(左から)

[映画.com ニュース]第27回東京国際映画祭特別招待作品の「劇場版『進撃の巨人』前編 紅蓮の弓矢」が10月31日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでワールドプレミア上映され、荒木哲郎監督と原作者の諫山創氏、音楽を手がけた澤野弘之氏らが上映前の舞台挨拶に立った。諫山氏は「映画化してとても嬉しいです、大変光栄です。ふだんから映画が好きで、さっきまで荒木監督と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の話とかしていました」と感無量の面持ちで語っていた。

コミックス累計販売4000万部を誇る諫山氏の大ヒット漫画をTVアニメ化した「進撃の巨人」全25話を劇場版2部作に再編集。今作はTV版第1~13話にあたるエピソードが収録された前編で、映像はブルーレイパッケージ用の修正版を使用、未公開のシーンも含まれている。

諫山氏は「(単行本)4巻で映画の構成という感じで区切っていくことが、漫画の理想だなと思っていた。まだアニメ化するとか、売れるとか思う前から考えていた構成で映画が作られるのは本当に光栄」と感慨深げに振り返った。荒木監督は「もともと原作が持っている構造や魅力に改めて気づかされて、やるたびに感動している。だから、これは良いモノですよ」と脱帽しきりだった。

さらに、「自身にとって『進撃の巨人』とは」と問われた諫山氏は「自分の漫画に対して思うことは、不器用で絵もひどい。1巻とかいまだに見られない。読んだら『うわ、ひでー』ってなって、内容が頭に入ってこないんです」と自虐気味に吐露。そして「もしアニメ化するならば、それが原作だという気持ち。だから『もうアニメが原作だ』くらいのテンションです」と頭をかいていた。

人を食う“巨人”に支配された世界で、母親を殺された少年エレン・イェーガーが「巨人を駆逐する」と心に誓い、訓練に身を投じていく姿を描く。TV版でも人気を博した音楽ユニット「Linked Horizon」が、引き続き主題歌を担当。樋口真嗣監督のメガホン、三浦春馬主演の実写版「進撃の巨人」が2015年夏に公開されることも決定している。

劇場版『進撃の巨人』前編 紅蓮の弓矢」は、11月22日から全国で公開。なお「劇場版『進撃の巨人』後編 自由の翼」は、15年公開予定。

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