伊藤英明、悪名高き弁護士に！瀬々敬久監督の初連ドラに主演

［映画.com ニュース］俳優の伊藤英明が、WOWOWの連続ドラマW「罪人の嘘」（8月31日放送開始）に主演していることがわかった。三池崇史監督作「悪の教典」でサイコパスの顔を持つ教師を演じた伊藤が、今作では勝訴するためには手段を選ばない悪名高い弁護士役に挑む。

瀬々敬久監督が手がける初連続ドラマで、冷徹な弁護士の栄光と闇を描いた本格リーガルサスペンス。「ヘルタースケルター」の金子ありさが脚本を担当し、人が人を裁くことの意味を問う。正義感にあふれた人情派弁護士を演じる滝藤賢一（テレビドラマ「あまちゃん」「ロング・グッドバイ」）をはじめ、木村佳乃、仲代達矢、筒井道隆、中村蒼、松重豊ら実力派俳優が脇を固める。

弁護士・笠原（伊藤）は、人情派の楠之瀬（滝藤）とは対照的に、故意に罪を犯した犯罪者であっても無罪に持ち込み、遺族の心を踏みにじってきた。ある日、グループ会社が死亡事故を起こした日京ホールディングスから、弁護依頼が舞い込む。笠原は、ある目的を果たすため原告側を追い詰めていくが、過去を知る幼なじみが金の無心をしようと笠原の前に現れる。

伊藤は、本作を「地上波ドラマでは表現しきれないところを重厚に作っているWOWOWならではのドラマ」と説明。「私が演じる笠原も滝藤さんが演じる楠之瀬もすごく魅力的な登場人物に描かれていて、スタッフキャスト一同で真っ向勝負している作品」と自信をのぞかせ、「共演者の方々がすごく力のある魅力的な方ばかりで、刺激やエネルギーをたくさんもらうことが出来、自分の役に厚みを持たせることが出来ました」と充実感をにじませた。そして、「善悪とは何なのか。時代が違えば正義にもなるし、悪にもなるし、だからこそ自分自身の善悪とは何なのだろうかと自分自身も深く考えたので、皆様にも感じていただけたら」とアピールしている。

メガホンをとった瀬々監督は、「人が人を裁くこと、司法制度、国家が人を裁くこと、そのことへの疑問。そして、それを自らの問題として抱え原罪を背負った弁護士を主人公とした物語。やりたいと思った。ずっと気になっていたテーマだった」と吐露。「果たしてそれを描き切れたかは分からない」と話しながらも「だけど、多くのスタッフやキャストの知恵と勇気も加わって、大きなうねりのような作品になったと信じている」と語った。

連続ドラマW「罪人の嘘」は、8月31日から毎週日曜日、全5話で放送予定。第1話は無料オンエアされる。