「トリック」完結を記念しドラマ版復活！原点回帰の和風本格ミステリーに

［映画.com ニュース］　仲間由紀恵と阿部寛の“迷”コンビが人気の「TRICK」シリーズが、2014年1月11日の映画「トリック劇場版　ラストステージ」で完結するが、これを記念し完全新作となるスペシャルドラマ「トリック新作スペシャル3」が放送されることになった。

2000年7月に深夜ドラマとして放送がスタートしてから14年、自称・超売れっ子天才美人マジシャンの山田奈緒子と自称・天才物理学者の上田次郎が、映画の公開に合わせてテレビでも復活を遂げる。完結編となる映画は、マレーシアのジャングルでシリーズ初の海外ロケを敢行するなど壮大なスケール感で描かれるが、今回のドラマでは「これぞまさにTRICK」ともいうべき仕掛けに満ちた和風本格ミステリーとなる。

堤幸彦監督の演出によるドラマは、山間の村を取り仕切る旧家・水神家で繰り広げられる美しき3姉妹による骨肉の遺産争いと、その渦中で幕を開ける超常現象としか思えない不可解な連続殺人事件に、奈緒子と上田が挑む。仲間と阿部だけでなく、レギュラーキャストの生瀬勝久、野際陽子、池田鉄洋も再登板。物語の鍵を握る3姉妹役を飯島直子、藤田朋子、国生さゆりが演じるほか、若手注目株の福士蒼汰、朝倉あきも出演も決定した。

仲間は、今作について「視聴者の皆さんも私たちも好きな純和風で、ある作品へのオマージュ？（笑）　ヒントを追えば追うほどゴールが見えなくなるという謎に包まれた一族のお話を、恐怖と推理の楽しみを味わいながら見てもらえると思います」と見どころを語る。一方の阿部は、共演陣の芝居がツボにはまったようで「自分には珍しいことなんですけど、3姉妹ってこんなに怖いんだなと（笑）。堤監督がそれぞれのキャラクターに合った嫌味な言葉を足しているんですが、ご本人たちが怒らないかなと心配になるようなリアルなセリフが楽しく、監督の冴えを感じます」とコメントを寄せた。

シリーズを大切に育て上げてきた堤監督は、「最後のドラマはトリックの特徴的作品群のひとつ、閉ざされた山奥で起きる殺人事件に主人公たちが巻き込まれていくという、出典のまるでない（？）斬新な世界観を描きます（笑）」と説明。さらに、「トリックの原理原則、スピリットのようなものを映画、そしてこのドラマを通して最後にお届けできることをうれしく思います」と語っている。

スペシャルドラマ「トリック新作スペシャル3」は、2014年1月に放送予定。「トリック劇場版　ラストステージ」は、同年1月11日に全国で公開。