インターネット上のフランス映画祭「マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル」開催

2013年1月17日 12:30


フランス発、インターネット上の映画祭
フランス発、インターネット上の映画祭

[映画.com ニュース] 第3回目を迎えるマイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル(http://www.myfrenchfilmfestival.com/)が、1月17日から2月17日まで開催される。日本ではまだなじみが薄いが、世界的にも珍しい試みのインターネット上の映画祭であり、フランス映画を世界にプロモートする団体ユニフランスが、フランスの映画専門ウェブサイト、Allocineと協賛で開催する。

フランスはヨーロッパのなかで映画製作本数がもっとも多い国だが、知名度の少ない監督の作品は、なかなか国外に紹介されにくい。そんな状況を少しでも改善し、世界的に目に触れる機会の少ない新人、若手監督たちを育成、紹介するのが本映画祭の狙いだ。第2回は2週間の開催だったが、昨年は3週間にわたり、1万3000人のビューワーを記録。この好結果を受けて、今年はさらに開催を1週間延長することになった。

具体的にはVOD(ビデオ・オン・デマンド)同様、ネットでアクセスし、有料で作品を鑑賞する仕組みとなっている(協賛がついている中国、ロシアなどごく少数の国は無料)。料金は長編1本につき1.99ユーロ(約240円)、短編は各0.99ユーロ(約120円)、そのほかパック料金などもあり、日本語を含む世界10カ国語の字幕が選べる。出品作品は長編コンペティション部門10本、短編コンペ10本、さらにアウト・オブ・コンペが3本。観客のオンライン投票によって決められる観客賞があるほか、10人の批評家が選ぶ国際批評家賞、ソーシャル・ネットワーク賞、さらに今年は初めて審査員を招待した審査員賞も設けられる。審査員長を務めるのは、「アーティスト」のミシェル・アザナビシウス監督だ。

ラインナップには、2012年のセザール賞最優秀ドキュメンタリー賞に輝いた「Leader-Sheep(原題/Tous au Larzac)」、昨年カンヌのある視点部門に出品された「The Pirogue」、フランスでヒットしたカリン・ビアール主演の「On Air」など、さまざまな注目作が並ぶ。サイトでは各映画の予告編や監督インタビュー(英語字幕付き)が無料で見られるので、まずはチェックしてみると面白いかもしれない。マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル公式サイト(http://www.myfrenchfilmfestival.com/)。(佐藤久理子)

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