無名監督と4000人から選ばれた6歳の少女による奇跡の映画「ハッシュパピー」特報公開

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［映画.com ニュース］　4000人参加のオーディションで発掘された無名の少女が主演、製作費200万ドル（約1億6000万円）で弱冠29歳の新人監督ベン・ザイトリンが手がけ、その完成度の高さで世界の映画祭を驚かせたインディペンデント映画「ハッシュパピー　バスタブ島の少女」の特報動画が公開された。

第28回サンダンス映画祭グランプリ、第65回カンヌ映画祭新人監督賞ほか3冠など数々の映画祭を席巻した本作は、嵐によってすべてのものがさらわれていった世界の果てのバスタブ島が舞台。6歳の少女ハッシュパピーの目線で、ファンタジックな世界と同時に厳しい現実を美しい映像で描き出す。主演のクワベンジャネ・ウォレスのほか、ハッシュパピーの父親やバスタブ島の住人役も、本作が撮影されたニューオーリンズに住む人々から起用された。

特報はハッシュパピーのモノローグから始まり、豊かな自然に恵まれたバスタブ島が嵐に襲われるシーンを映す。そして、たくましく生きるハッシュパピーの日常生活や、大人から伝えられた獰猛な獣の姿など、少女の目を通した詩的な映像が繰り広げられる。小さな主演女優ウォレスが、これまで演技経験のなかったとは思えないほどの抜群の存在感を見せている。

「ハッシュパピー　バスタブ島の少女」は2013年4月公開。