オンライン動画サービスHulu、売却を断念

2011年10月18日 11:10


[映画.com ニュース] オンライン動画サービスHuluの売却が中止になったと、ハリウッド・レポーター紙が報じた。

Huluはニューズ・コーポレーション、コムキャスト、ウォルト・ディズニーという3大複合メディア企業による合併事業で、オークション形式による売却計画を発表していた。アマゾンやGoogle、ディッシュネットワークなどがオークションに参加したとされるが、25億ドルから30億ドルといわれる落札希望価格に達しなかったため、オーナー企業側が売却を取りやめる決定を下すことになった。提示金額が予想を大きく下回った最大の要因は、オーナー企業が離れたあと、Huluが豊富なコンテンツを維持できる保証がないためと見られている。

ニューズ・コーポレーション、ディズニー、コムキャストから権利を譲渡されたProvidence Equity Partnersは10月13日(現地時間)、共同声明を発表。「Huluはそれぞれのオーナー企業側にとってユニークで戦略的な価値を持っているため、われわれは売却計画を中止にし、より大きな成功へと導くために今後も一丸となって邁進する所存です」と述べている。

売却には失敗したものの、Huluはアメリカのオンライン動画サービスとして成功を収めており、1カ月あたりのユニークビジター数は2500万人、滞在時間は平均で206分。さらに、月7ドル99セントの有料プログラムHulu Plusは、100万人を超える会員数を誇っている。

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