アポロ11号の乗員、本人役で「トランスフォーマー」完結編に出演!

2011年7月30日 13:59


最大の敵に立ち向かう人類のリアルで熱いドラマが描かれる
最大の敵に立ち向かう人類のリアルで熱いドラマが描かれる

[映画.com ニュース] 大ヒットSFアクションシリーズ第3弾「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」が、7月29日に日本公開を迎えた。「アバター」のジェームズ・キャメロン監督も認めた3D映像が注目の同作だが、完結編となる今作ではストーリー面の充実にも注力。1960年代の米ソ宇宙開発競争と絡めたストーリーに、実際のアポロ11号で月面着陸を果たした宇宙飛行士エドウィン・オルドリン氏を登場させるなど、リアルなドラマ展開も話題となっている。

映画の冒頭では、69年7月20日のアポロ11号月面着陸が描かれる。人類初の偉業に世界中が歓喜している間に、宇宙飛行士たちは月の裏側(ダークサイド・ムーン)に不時着して大破しているトランスフォーマーの宇宙船を発見する。

ジョン・F・ケネディが提唱したアポロ計画は、実は月面の秘密を発見するための計画であり、以来約40年間、米政府はこの事実を隠ぺいしてきた、という設定だ。このとき、ニール・アームストロング船長とともに月面に降り立ったエドウィン・オルドリン操縦士が、本人役として現代のシーンに登場。政府高官と正義のトランスフォーマーたちの基地を訪れ、オプティマスと握手を交わす場面がある。

こうしたアメリカ近代史における事実や政府の陰謀劇を盛り込んだ大きな理由は、マイケル・ベイ監督自身が「駄作だった」と認める前作の反省による。映像はスケールアップしながらも、脚本家のストライキの影響を受け、“人間不在”のまま物語が進んでしまったことに大きな不満を抱えたベイ監督が、壮大なスケールとシリアスな世界観にこだわった結果だ。

さらに今回は、政府の隠ぺい体質を前に、オプティマスが「人類を信頼した私が間違っていた」と発言するシーンもあり、悪のトランスフォーマーとの最終決戦に、人類は自らの力だけで挑まなければならない展開が示唆される。人間が中心の物語へと軌道修正を果たした「トランスフォーマー」シリーズが、どのような結末を迎えるのかに注目が集まる。

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