「奇跡」九州先行上映がスタート 舞台挨拶は満席
2011年6月6日 19:00
[映画.com ニュース] 是枝裕和監督の最新作「奇跡」の九州先行公開が6月4日から始まり、是枝監督と主演の兄弟お笑いコンビ「まえだまえだ」の前田航基、旺志郎らが福岡3劇場、熊本3劇場、鹿児島2劇場で舞台挨拶を行い、3県8劇場すべてが満席となった。
両親の離婚で鹿児島と福岡に離れて暮らす兄弟が、九州新幹線の開業の日に博多と鹿児島を発つ一番列車がすれ違う瞬間に起こると言われる“奇跡”を目撃し、願いをかなえようと旅に出る姿を瑞々しく描き出す。地元出身の子役を起用するなど、オール九州ロケを敢行した。
初日の4日は、JR博多シティ屋上にある鉄道神社でヒット祈願を行った。弟の旺志郎は、「九州はおいしいものがたくさんあった。博多ではやっぱ明太子が最高。撮影で一本まるまる食べるシーンがあって、最高だった」とうれしそうにコメントした。
撮影中印象に残ったエピソードを問われた兄の航基は、母親役を演じた大塚寧々について「撮影の合間もトランプやUNOで遊んでくださって、撮影中も撮影間もすごい楽しくて優しい人。でも福岡で家族4人の食卓のシーンで、大塚さんがすごくいきなり怒るシーンがあるのですが、それが本当に怖かった。1分前まで優しかった人が、いきなりキーっと目が上がって怒るから」と子どもらしく本音を語り、笑いを誘った。
「奇跡」全国公開は6月11日から。