小林幸子、被災地訪問を報告「紅白の衣装なんて考えられない」
2011年5月31日 19:31
演歌歌手の小林幸子が5月31日、東京・スペースFS汐留で行われた映画「テンペスト」試写会イベントに出席。第83回アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた、主演のヘレン・ミレンが劇中で身に付けた衣装を着て登場した。
新潟県出身の小林は2004年の中越地震のほか、今回の東日本大震災の被災地にも積極的に訪れ、炊き出しや物資援助などの支援活動を精力的に行っている。「私の歌を聞いているひと時は、今の状況を忘れられるとおっしゃってくれました。歌い手として一番うれしいことでした。新潟の地震で助けてもらったから、そのお返しです」と時折声を詰まらせながら被災地訪問を振り返った。
年末のNHK紅白歌合戦でのド派手衣装で知られる小林は、今年の紅白について質問が及ぶと「紅白歌合戦自体がどのような形で行われるかわかりませんし、自分が選ばれるかもわかりません。このような状況で、衣装のことなんて考えられないです」と、被災地の状況を慮りながらコメントした。
「テンペスト」は、執筆から400年を迎えたシェイクスピア最後の単独戯曲を、「ライオンキング」(舞台)や「アクロス・ザ・ユニバース」(映画)などで知られる演出家・映画監督のジュリー・テイモアが映画化。肉親の陰謀により国を追われるミラノ王プロスペローの設定を女王に置き換え、斬新な解釈で壮大な復しゅう劇を描きだす。6月11日から全国で公開。