スコセッシ監督版フランク・シナトラ伝記映画、本格始動

写真：AP/アフロ

［映画.com ニュース］　マーティン・スコセッシ監督による故フランク・シナトラさんの伝記映画「シナトラ（原題）」が、いよいよ実現に向けて動き出した。Deadlineによれば、同作の準備を進めていたユニバーサル・ピクチャーズは、ベテラン映画プロデューサーのスコット・ルーディンと契約を結んだ。

1998年に82才で死去した米歌手シナトラさんの伝記映画に関しては、約2年前にユニバーサルが企画開発をスタートさせたものの、これまで目立った動きがなかった。質の高い文芸映画をコンスタントに手がけ、今年のアカデミー賞にも「ソーシャル・ネットワーク」と「トゥルー・グリット」を送り出したルーディンが参加したことで、映画化に弾みがつきそうだ。

なお、脚本は「フィールド・オブ・ドリームス」のフィル・アルデン・ロビンソン監督が手がけたが、別の脚本家にリライトを依頼することになるという。スコセッシ監督は現在、児童文学「ユゴーの不思議な発明」の3D映画化「Hugo Cabret」の仕上げの真っ最中だ。遠藤周作の「沈黙」の映画化や、ディカプリオと5度目のタッグとなる「The Wolf of Wall Street」など監督は複数の企画を抱えているため、「シナトラ」のクランクインは2012年以降とみられる。