香川照之、後楽園ホールのリングで“ボクシング愛”大熱弁

2011年2月7日 20:46


後楽園ホールのリング上でポーズをとるガッツ石松(左)と香川照之
後楽園ホールのリング上でポーズをとるガッツ石松(左)と香川照之

[映画.com ニュース] 不朽の人気漫画を実写映画化した「あしたのジョー」の公開記念イベント「チャンピオンカーニバル」が2月7日、ボクシングの聖地である東京・後楽園ホールで行われ、輪島功一ガッツ石松、内山高志らボクシング新旧世界チャンピオン12人が同作を鑑賞。主演を務めた山下智久伊勢谷友介らにエールをおくった。

原作は故梶原一騎さんが高森朝雄名義で原作を手がけ、ちばてつやが作画を担当した同名漫画。昭和40年代、ボクサーとしての才能を見出された矢吹(山下)が、少年院で世界チャンピオンに通用する実力をもつプロボクサー・力石(伊勢谷)と運命的な出会いを果たし、永遠のライバルとなる。後楽園ホールは、矢吹と力石が対決した場所としても知られる。

山下は、「キャストを含めて一生懸命つくった作品。僕自身、役を通して一生懸命やることの大切さを教えてもらった気がする。ボクシングの先にある人間ドラマを見ていただければ」とあこがれのリング上で緊張のアピール。伊勢谷も世界チャンプに囲まれながら、「皆さんがつくり上げた場所に、役者風情が立たせていただき、光栄で身が引き締まる思い」と語った。

丹下段平役の香川照之は、自他ともに認めるボクシングファンで「後楽園ホールには何100回来たかわからない。このリングに立たせていただけるのが、どれだけすごいことか」と興奮気味。くしくもこの日は壇上に立つ大橋秀行(元WBC・WBA世界ミニマム級王者、現日本プロボクシング協会会長)が1990年、後楽園ホールで韓国のチェ・ジュンファンに勝利し、国内ジム所属選手の世界挑戦連続失敗回数21にストップをかけた記念すべき日。「あの日はどれだけうれしかったか! ぜひ大橋会長にも拍手を。僕はここにいる10人のチャンピオン誕生の瞬間を直接見ていますから」と熱弁。山下がミット打ちを公開した際は“丹下ばり”の声援を飛ばし、「パート2実現は皆さんの応援次第」とファンへのアピールも忘れなかった。

一方、ガッツは「本当にお疲れさまでした。山下さんや監督、役者さんの熱が伝わったし、僕らも青春時代を思い出した。たいしたもんだ。OK牧場!」と太鼓判を押した。輪島も「簡単なことを一生懸命に続けることは難しいこと。この映画を見て、『これなら誰にも負けない』ってことを伸ばして、周りをあっと言わせてほしい」と力説。現WBA世界スーパーフェザー級王者の内山は、「山下さんも伊勢谷さんも真剣にやってくれた。ボクサーの僕らも感動している」と称えた。

あしたのジョー」は2月5日から全国で公開。

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