第11回東京フィルメックス、本年度パルムドール作で開幕!
2010年11月20日 22:31
[映画.com ニュース] 第11回東京フィルメックスが11月20日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開幕し、ウルリッヒ・グレゴール審査委員長をはじめ、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督、ニン・イン監督ら5人の審査員がオープニグセレモニーに出席した。
ベルリン映画祭フォーラム部門創設者として知られるグレゴール審査委員長は、「映画を観賞することはもちろん大事だけど、観賞後に誰かと議論をしたり色々と考察することもとても大切。映画の明るい未来と、全ての作品の成功を祈る」とエールをおくった。
オープニングを飾ったのは、第63回カンヌ映画祭でパルムドールを獲得したウィーラセタクン監督の「ブンミおじさんの森」。同映画祭の常連でもあり、「日本に来ることはいつも楽しみだけど、特に東京フィルメックスは故郷に帰ってきたような感じがする。今日は満席でうれしい」とニッコリ。また、「これまでにたくさんの映画祭をまわってきたけれど、見た人からドラマ、政治的、コメディなどさまざまな感想をもらった。ぜひリラックスして笑って、個人の解釈で自由に映像を楽しんでほしい」と語りかけた。
毎年、アジアを中心に世界各国から集められた注目作を上映する同映画祭。今年はイランの名匠アッバス・キアロスタミ監督の「トスカーナの贋作」、第63回カンヌ映画祭で脚本賞を受賞したイ・チャンドン監督の「詩(原題)」、鬼才・園子温監督の「冷たい熱帯魚」など話題作がそろう。
第11回東京フィルメックスは11月20~28日、有楽町朝日ホール、東劇ほか全5カ所で開催。