ジョン・ウーら絶賛の台湾大ヒット作「モンガに散る」日本公開が12月に決定
2010年9月15日 11:36
[映画.com ニュース] 台湾で今年最高の観客動員数を記録し、来年2月の第83回米アカデミー賞外国語映画部門に台湾代表作品として選出された「モンガに散る」が、12月18日から日本公開されることが決まった。
同作は1980年代、台湾一の歓楽街で黒社会の抗争が絶えないモンガを舞台に、極道の世界に染まっていく若者たちの友情や絆(きずな)、運命を疾走感あふれる映像で描き出す人間ドラマ。台湾では今年の旧正月(春節期)に公開され、初日興行収入が「アバター」を抜く好スタート。現在にいたるまで今年最高の動員数を記録し、米アカデミー賞へ台湾代表作品としてのエントリーが決定。舞台となったモンガ(現在の万華)は観光名所になるなど、ブームを巻き起こしているという。
主演は、人気ドラマ「ハートに命中!100%」でブレイクしたイーサン・ルアンと、ドラマ「ブラック&ホワイト」で人気グループ「F4」のビック・チョウとダブル主演も務めたマーク・チャオ。この若手2人に対し、ジョン・ウー監督が「自然でリアルな演技が素晴らしい」と賛辞をおくる。
ピーター・チャン監督も、「イーサン・ルアンの演技にスターの誕生を感じた」と話しているという。メガホンをとったのは、「ビバ!監督人生!!」で知られる俳優出身のニウ・チェンザー監督。ホウ・シャオシェン監督は、同監督について「今後10年の台湾映画界を担う監督になるだろう」と称えるなど、台湾映画界を代表する巨匠たちからの賛辞も続々と届いている一作だ。