「9 ナイン」6番の人形はティム・バートンへ捧げたオマージュ

2010年4月30日 15:56


2005年アカデミー賞候補になった短編を長編化
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[映画.com ニュース] ティム・バートン(「アリス・イン・ワンダーランド」)とティムール・ベクマンベトフ(「ウォンテッド」)が製作を務めたCGアニメーション「9 ナイン 9番目の奇妙な人形」。終末世界を舞台に、1番から9番までの番号がふられた人形たちの冒険を描く同作で、製作者2人に負けないビジュアルセンスを発揮し、長編監督デビューしたシェーン・アッカーに話を聞いた。

71年生まれのアッカーはかなりの長身だが、人形になって映画に登場しそうな雰囲気の持ち主。同作は、CGアニメであるにもかかわらず「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のようなパペット・アニメに見える。

「それを目指したんだ。僕はパペット・アニメが大好きで、ヤン・シュバンクマイエルも、クエイ兄弟も尊敬している。パペット・アニメの魅力は質感にある。本当に触れることができそうな感じ、僕らの世界にあるものでできている感じが魅力だと思う。もうひとつ、パペット・アニメの魅力は人形に無垢(むく)さがあること。たとえ奇妙な雰囲気のクエイ兄弟の作品でもね。その無垢な感じを9たちに与えたかった。彼らは生まれたばかりの子どものようなものだから」

プロデューサー2人は、アッカー監督の尊敬するクリエイターでもある。「2人はこの映画のゴッドファーザーだ。2人が教えてくれたのは、ビジネスの中での映画の作り方。どうやったら自分を表現できるのか、そういう環境の作り方を教えてくれたんだ」。そして、この映画にはバートンへ捧げるオマージュも含まれている。「人形の6は、ティムへのオマージュなんだ。クレイジーな髪型で、言葉でいいたいことを表現するのがヘタで、自分のつくる作品で自分を表現するのが、ティムみたいだろう? ティムのキャラはよく白黒のボーダーの服を着ているから、6が着ている服も縞模様なんだ。ストライプだけどね」

9 ナイン 9番目の奇妙な人形」はギャガ配給で、5月8日から全国で公開。

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