香港人気俳優アーロン・クォックの不気味な笑顔…「殺人犯」日本公開

2010年2月23日 11:31


日本でもR15+指定になりそうとのこと
日本でもR15+指定になりそうとのこと

[映画.com ニュース] 香港の人気俳優アーロン・クォックが鬼気迫る演技を披露し、新境地を開拓したと評判の主演作「殺人犯」(ロイ・チョウ監督)の日本公開が決定。中国本土では、その過激さからタイトルやエンディングが差し替えられた“問題作”だが、日本では香港で上映されたものと同じ、オリジナルバージョンで公開される。

クォックは、アンディ・ラウレオン・ライジャッキー・チュンと並び「香港四天王」と称され、「風雲 ストームライダーズ」(98)で千葉真一と、「SPY_N」(00)で藤原紀香と共演。藤原とは熱愛報道も飛び出した人気俳優のクォックが、「殺人犯」でこれまでのアイドル的なイメージからの脱却に成功。連続猟奇殺人事件を追う過程で、何者かに襲われて記憶の一部を失い、次々に見つかる状況証拠に自分が犯人なのではないかと葛藤(かっとう)し、次第に狂気に陥っていく刑事役を熱演した。

ストーリーの核心にふれるため詳細は伏せざるを得ないが、09年7月に香港で公開されるや、あまりに過激な内容に賛否両論が巻き起こった。検閲の厳しい中国本土では、エンディングもまったく別のパターンに差し替えられ、タイトルを「殺人犯」から「罪と罰」に変更。途中のシーンも大幅にカットされた状態で上映にこぎつけた。もともと2通りのエンディングが撮影されており、クォック自身も2つの結末に「両方とも好きです。どちらの結末も道理にかなっている。映画を楽しんでもらうだけでなく、僕の役になってみると、また面白いと思います」と理解を示したという。

また、ポスターも背筋が凍るようなクォックの不気味な笑顔が強烈な印象を残すが、こちらも香港版と同じものを使用。「殺人犯」はツイン配給で6月上旬、東京・シネマート六本木ほか全国で順次公開。それに先立ち、今月25日から開催のゆうばり国際ファンタスティック映画祭でも上映される。

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