ジェームズ・キャメロン監督、広島と長崎への原爆投下を映画化

2010年1月8日 18:03


映画を通じて核廃絶をメッセージ
映画を通じて核廃絶をメッセージ

[映画.com ニュース] 最新作「アバター」が全世界で大ヒット中のジェームズ・キャメロン監督が、広島と長崎への原爆投下を題材にしたノンフィクションの映画化権を獲得したことが明らかになった。

英エンパイア誌によると、同書は1月19日に刊行されるチャールズ・ペレグリーノによるノンフィクション「The Last Train from Hiroshima: The Survivors Look Back」。著者のペレグリーノは、純古生物学や天文学を研究する科学者で作家。小説「ダスト」やノンフィクション「キリストの棺」といった著書が邦訳されている。また、キャメロン監督の「タイタニック」や「アバター」に科学コンサルタントとして参加していることでも知られる。

同書は、被爆者と米軍パイロットへの綿密な取材をもとに、広島と長崎に原爆が投下されたあとの2日間を科学的なアプローチで再構築したノンフィクション。なかでも、1月4日に93歳で亡くなった、広島と長崎の両方で被爆した二重被爆者の山口彊(つとむ)さんの体験が作品の重要な部分を占めているという。

実は、「アバター」のプロモーションで昨年12月に来日したキャメロン監督は、ペレグリーノ氏とともに長崎の病院に入院中だった山口さんを訪問していた。その際山口さんから、自分の体験と核廃絶のメッセージを世界中の人々に伝えてほしいという願いを託されたそうで、そのことは欧米の映画サイトでも広く報じられた。

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