アル・パチーノが「自殺マシン」で末期患者の死を幇助した“死の医師”に
2009年5月27日 12:00
[映画.com ニュース] アル・パチーノが、HBOフィルムが製作するTV映画「You Don't Know Jack」で、末期患者の自殺幇助をしたとして殺人罪に問われたアメリカの実在の“死の医師”ことジャック・ケボーキアンに扮することになりそうだ。出演の最終交渉に入ったと米ハリウッド・レポーター誌が報じた。
現在81歳のケボーキアン博士は、80年代から治る見込みのない患者の安楽死を推進し、自ら考案・制作した「自殺マシン」で100人以上の末期患者を死に至らしめたとされる。98年、そのマシンを使用して自殺する患者の映像を自ら米CBSの報道番組「60ミニッツ」に送って公開し、激しい議論を巻き起こした。その映像が証拠となって99年には第2級殺人罪で有罪となり、ミシガン州の刑務所に8年間服役していたが、07年に健康上の理由で仮釈放されている。
「アメリカを売った男」のアダム・メイザーの脚本をもとに、「レインマン」のバリー・レビンソン監督がメガホンを取る。HBOでは長年この企画を暖めていたとのことで、かつては「ガンジー」のオスカー俳優ベン・キングズレーがケボーキアン役の候補に挙がっていた。