名作「俺たちに明日はない」リメイクに、旧ボニー&クライド役が不快感

2009年2月4日 12:00


大先輩に向かってなんとも強気な発言…
大先輩に向かってなんとも強気な発言…

[映画.com ニュース] 大恐慌時代のアメリカに実在した男女2人組の銀行強盗、ボニーとクライドの壮絶な青春を描いたアメリカン・ニューシネマの先駆的傑作「俺たちに明日はない」(67/アーサー・ペン監督)。そのリメイク企画について、先日伝えられた通り、ボニー役にヒラリー・ダフ、クライド役にケビン・ゼガーズを迎えて製作されることが本決まりとなった。

リメイク決定のニュースに対して、英米の映画サイトを見るかぎり、大方の映画ファンは拒絶反応を示している。リメイク企画ばかりのハリウッドの現状にうんざりしているというものや、「俺たちに明日はない」のような映画史に残る傑作をなぜリメイクする必要があるのかという意見がほとんど。俳優についても、特にオリジナル版のボニー役フェイ・ダナウェイの鮮烈な魅力が人々の記憶に残っており、どうして今回アイドル出身のダフを起用するのかというのがファンの偽らざる感想のようだ。

そんななか、当のダナウェイがリメイク製作のニュースに「なぜ? 第一、せめて本物の女優をキャスティングできなかったの?」と語ったと、シカゴ・サンタイムズ紙が報じた。ちなみに、知らせを聞いたクライド役ウォーレン・ベイティの第一声も「なんで?」だったらしい。

そしてそのダナウェイ発言から1週間が経った2月3日、米E!の取材に応じたダフが、インタビュアーの「ダナウェイの言ったことが気になりますか?」との問いに対して次のように答えたことが明らかになった。「別に。だって私の映画を見にくるファンは、たぶん彼女が誰かも知らないと思うし。あんなこと言う必要ないんじゃないかと思うけど、まあでも……もし私の外見が今の彼女のような感じだったら、(リメイクされると聞いたら)やっぱり怒ったかもしれないわね」

もっとも、ダフもそのインタビューで語っているが、ボニーとクライドは実在の人物であることから、今回の映画は“リメイク”というよりも、別の切り口から捉えた“伝記映画”であると考えたほうがいいのかもしれない。

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