松田翔太「愛を感じられる場所で逝きたい」。主演作「イキガミ」完成

2008年9月9日 12:00


25歳になるまでは安心してられない?
25歳になるまでは安心してられない?

[映画.com ニュース] 松田翔太主演最新作「イキガミ」(9月27日公開)の完成会見が9月8日、東京・六本木アカデミーヒルズにて行われ、松田ほか、共演の成海璃子山田孝之瀧本智行監督らが登壇した。

イキガミ」は、05年から週刊ヤングサンデーに連載されている間瀬元朗の人気コミック(ヤングサンデー休刊後、08年9月から週刊ビッグコミックスピリッツにて連載)の映画化。1000人に1人の確率で政府が18~24歳の若者の命を奪う「国家繁栄維持法」の下、選ばれた若者に死の24時間前に死亡予告証=通称「逝紙(イキガミ)」を届ける任を負った主人公・藤本(松田)が、イキガミを受け取った若者たちの最後の24時間を見届ける姿を描く。

松田は「(この映画を見て)自分は何のために生き、何をしたいのか。今日一日をどう生きるかを考えてほしい」と訴え、瀧本監督は「格差社会が叫ばれ、現代社会でも国家から切り捨てられたと思っている人は多いと思う。そういう人々の不安と絶望が、この物語とダブって見えた」と原作を読んだ際に感じ、メガホンを握ることを承諾したという。

さらに、もし自分がイキガミを受け取ったら?と問われた松田は、「家族や友人、恋人など、愛を感じられる場所にいてポックリ逝きたい」。瀧本監督から「底なし沼」と酒豪ぶりを暴露された山田は、「24時間、1人でひたすら飲んで、アルコール中毒で死んだように見せかける」と答えて会場の笑いを誘った。

一行は同日夜、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた完成披露試写会で舞台挨拶も行い、10日に23歳の誕生日を迎える松田にサプライズで成海が花束を贈呈。「祝われるのは苦手で」と照れ笑いのは松田は、「まだイキガミが届く年齢ですが、俳優として精一杯生きていきます」と語った。

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