渡辺大「ラストゲーム」初日に感無量!「早慶戦の歴史の一部に」
2008年8月25日 12:00
[映画.com ニュース] 太平洋戦争下の1943年10月、学徒出陣前に行われた早稲田と慶應義塾の両大学野球部による“最後の早慶戦”を描く「ラストゲーム/最後の早慶戦」が初日を迎え、8月23日、東京・新宿バルト9にて主演で渡辺大(渡辺謙の長男)や神山征二郎監督ら総勢8名が舞台挨拶を行った。
渡辺は、早慶両大学のOBを含めた場内を埋める多数の観客に向け、「作品に手応えはあったが、こうして初日を迎えるまで分からないところもあった。たくさんの方に集まってもらえてうれしい」と挨拶。一緒に登壇した共演の柄本明、石坂浩二、富司純子らベテラン組と、柄本佑(柄本明の長男)、原田佳奈の若手組とを見渡し、「ベテランと若手がいい感じに融合できた。これ以上何を言ったらいいか……」と言葉を詰まらせ、「この初日が、早慶戦の歴史の一部になれば」と終始感慨深い様子だった。
神山監督も「監督をやって37年、こんなに緊張した初日は初めて。お客さんが入っていなかったら引退しようかと思っていた」と心中を告白。「ベストなシナリオとベストな出演者に恵まれた。あとは、それを殺さないように自分もベストを尽くした」と語った。
また、早大野球部監督(野球殿堂入りした飛田穂洲)を演じた柄本明は、「(戦時下という)負の時代だからこそスポーツにかける青春がより輝いてみえるが、今は平和な時代であるがゆえに不可解な事件も多い。平和の祭典オリンピックも行われたことだし、この映画を見て平和というものを考えてほしい」と、本作に込められた想いを代弁した。