小西真奈美が初の母親役に挑戦。人気コミックの映画化「のんちゃんのり弁」

(C)2009「のんちゃんのり弁」製作委員会

［映画.com ニュース］　週刊コミック誌「モーニング」（講談社刊）で95年～98年まで連載されていた入江喜和原作の漫画「のんちゃんのり弁」が、緒方明監督、小西真奈美主演で映画化され、現在順調に撮影が進められている。

本作は、生活力がない作家志望のダメ夫・範朋（岡田義徳）に愛想を尽かし、離婚を決意した主人公・小巻（小西）が、実家に戻り幼稚園に通う娘・のんちゃん（佐々木りお）を育てるうち、かつての恋人・建夫（村上淳）と再会したことから、弁当屋開業に向けて奮闘する姿を描く人情ドラマ。

7月25日に神奈川県横浜市青葉区にてクランクインし、その後、映画の主要舞台となる下町（東京都墨田区京島）でロケが進められている。本作で初めての母親役を演じる小西は、「（娘に対して）無理に母親になるのではなく、まずは友達から、自然な感じで母親になっていきたいと思っています。小巻は私がこれまで演じたことがない、ものすごく普通の女性で、いつもより逆に難しいのですが、やりがいを感じています」とコメント。「いつか読書する日」（05）でモントリオール世界映画祭審査員特別大賞を受賞している緒方監督は、小西について「透明感のある演技、陰のある役柄が印象的だが、今回ははっちゃけた役。新しい小西さんをお見せできます」と高い評価を寄せ、早くも出来栄えに自信を見せている。

映画「のんちゃんのり弁」は年内に完成、その後、海外の映画祭への出品を目指す。09年全国公開予定。