渥美清13回忌。「男はつらいよ」誕生40周年イベント発表会

2008年5月28日 12:00


喜劇俳優は泣かせ上手!
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[映画.com ニュース] 1969年8月27日公開の第1作から数えて、今年で40年目を迎える映画「男はつらいよ」。その主演俳優、渥美清の13回忌という節目の年を記念して、「『男はつらいよ』誕生40周年プロジェクト」が発足。5月26日、東京・築地の松竹本社にて同プロジェクトのイベント発表会が行われ、山田洋次監督、倍賞千恵子らが来場した。

男はつらいよ」シリーズは、テキ屋稼業を生業とするフーテン(流れ者)の車寅次郎(寅さん)が、故郷の葛飾柴又と旅先とを行ったり来たりしながら、その都度旅先で出会うマドンナと恋愛模様を繰り広げるという人情喜劇。69年~95年まで、26年にわたり全48作が公開された。

シリーズほとんどの作品の監督・脚本を担当した山田監督は、本シリーズの魅力について「渥美清という人は比較する人がいないくらいの俳優。表現力が豊かで、記憶力抜群で、何よりも頭がいい。クールな頭脳の持ち主でした。この人がいたから長く続いたんじゃないかなあ」と述懐し、戦後日本を代表する偉大な喜劇役者に改めて敬意を表していた。また、寅さんの妹さくら役だった倍賞も「(このシリーズは)ずーっと見ているうちに、いろんな発見があるんです。(その時代時代の)暮らし、ファッション、人間性、風景などいろんなものが散りばめられている玉手箱みたい」と振り返っていた。

この40周年プロジェクトでは、渥美清の13回忌として、長野県小諸「渥美清こもろ寅さん会館」にて法要(7月26日)、東京都「葛飾柴又・寅さん記念館」にて献花式(8月2日)が営まれる他、各地での特集上映やイベントが予定されている。また、「松竹ONLINE」では5月30日から毎週金曜日、計10週にわたりシリーズ第1~10作をインターネットで初めて独占配信する。詳細はオフィシャルサイトまで。

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