ジェームズ・キャメロン監督が3D超大作「アバター」その後を語る
2008年5月19日 12:00
[映画.com ニュース] 3D超大作「アバター」(09年12月全米公開)を製作中のジェームズ・キャメロン監督が、「アバター」の次に、実在のキューバ人ダイバー、ピピン・フェレーラスとそのフランス人妻オードリー・メストレをめぐる「ザ・ダイブ(The Dive)」という実話ラブロマンスを3D技術により映画化する予定だという。米ハリウッド・レポーター誌が伝えた。
ピピン・フェレーラスは世界記録を次々に塗り替えてきたフリーダイバーだったが、98年ドクターストップにより潜水を禁止される。妻のオードリーは潜れなくなった夫に代わりフリーダイバーとして活躍。夫が果たせなかった世界記録に挑戦するが、02年に競技中の事故で命を落としてしまう。
キャメロン監督はこの夫婦のドラマについて「ドラマティックなラブストーリーだ。その上、素晴らしい水中の世界が3Dで見られるんだ」と見どころを語り、さらに「3D映像の中で、観客は自分が映画の中にいるような落ち着かない気分に襲われるだろう。自分が試されているような感覚に陥るんだ。かなり強烈な体験となるはずだよ」と意気込みを見せている。
また、アクションではない普通のドラマを3Dで撮ることについて、「3Dでドラマを撮ることは、世間から見落とされている部分だと思う。3D市場は今でこそアクションとコンピューターアニメが独占しているが、3D映画が軌道に乗り始めれば、状況は一変するはずだ」と、3D技術の持つ無限の可能性を語った。
なお、ピピン・フェレーラスについては、ボブ・タルボット監督のドキュメンタリー映画「Ocean Men オーシャンメン/海へ、もっと深く」(01)で取り上げられている。