ニコラス・ツェー、ショーン・ユー来日!「香港映画祭」舞台挨拶
2007年10月24日 12:00
[映画.com ニュース] 第20回東京国際映画祭の提携企画で、優れた香港映画の新作を紹介する「香港映画祭」が、10月23日に渋谷・Bunkamuraオーチャードホールで開幕した。映画祭のオープニングに合わせ、上映作品「鐵(てつ)三角」主演のルイス・クー、ツイ・ハーク監督、リンゴ・ラム監督、ジョニー・トー監督と、「男兒本色」に主演のニコラス・ツェー、ショーン・ユー、ジェイシー・チェンが来日し、入口前に敷かれたレッドカーペットを歩きながら多くのファンの声援に応えた。
その後のオープニングセレモニーでは、それぞれの作品の舞台挨拶が行われた。“強い絆”の意味を持つタイトルの「鐵三角」は、30年来の親友であるハーク監督、ラム監督、トー監督の3人がリレー形式で1本の映画を撮影したという異色作。この企画の発案者であり、初めのパートを撮ったハーク監督が、「僕が3分の1を撮った時点では難問を残しておいて、2人にはいろいろ考えながら撮ってもらった」とリレーのコンセプトについて説明すると、映画の締めの部分を任されたトー監督は、「僕は物語に結論を付けるだけだったから、そんなに難しいことはなかったけど、実は僕以外の2人が完成品を初めて見たのは、カンヌ国際映画祭で上映した時なんだ。もし出来に不満があってもどうにもならなかったよ(笑)」と、冗談混じりに告白した。
香港特別行政区設立10周年を記念して行われる今回の香港映画祭。香港の魅力を聞かれた「男兒本色」主演のニコラス・ツェーは、隣のジェイシー・チェンを指差して「彼のお父さんであるジャッキー・チェンの家に行ってみるといい。すごい豪邸で、見学するのに2日間はかかるよ(笑)」とアピールしたが、父ジャッキーよりかなりシャイな印象のジェイシーは、ただただ困ったようにはにかんでいた。
「香港映画祭」は、10月25日まで開催。上記2作品のほか、07年香港国際映画祭作品賞受賞作「父子」(パトリック・タム監督)と、07年ベネチア映画祭クロージング作品「天堂口」(アレクシー・タン監督)の計4本が上映される。