なんとも不思議な世界が魅力。大友克洋の新作「蟲師」

2007年3月13日 12:00


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単行本の売り上げが累計350万部を突破し、TVアニメ化もされた漆原友紀の人気コミックを、「AKIRA」「スチームボーイ」の大友克洋監督が実写映画化した「蟲師」。そのプレミア試写会と記者会見が、3月12日、東京・白金台の八芳園にて行われ、大友監督以下、主演のオダギリジョー蒼井優大森南朋が登壇した。

蟲師」の舞台は約100年前の日本。そこには、目には見えない不思議な生命体“蟲(むし)”が存在し、人と接触することで様々な障害を引き起こしてしまう。蟲を見ることができる主人公の“蟲師”ギンコは、しかし蟲を退治するのではなく、蟲と人との共存を模索しながら旅を続けるうちに、失っていた自身の過去に向き合うことになる。そんな主人公ギンコを演じたオダギリは「感覚的になってしまうが、一言では説明できない不思議な世界観が魅力」と作品をPR。昨年のベネチア映画祭コンペティション部門を含め24の映画祭で上映が決定し、30カ国近い海外からの上映オファーもあるが、共演の蒼井も「海外の人がどのように受け止めているのか分からないけど、日本人の私が見ても不思議な感覚になり、懐かしさを覚える」とコメントし、「撮影中は全部理解していたつもりでも、完成品を見たら分からない部分があった。1度目はリラックスして受け止めて、気に入ったら何度でも見てください」と語った。

3月24日ロードショー。

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「蟲師」 (左から)大森南朋、蒼井優、オダギリジョー、大友克洋監督
「蟲師」 (左から)大森南朋、蒼井優、オダギリジョー、大友克洋監督
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