謎のカザフスタン人“ボーラット”に全米熱狂!

2006年11月7日 12:00


あけてビックリ
あけてビックリ

11月3日に全米公開された映画「ボーラット(原題)」が大旋風を巻き起こしている。“偉大なる国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習”と銘打たれたサブタイトルから推測されるように、映画はアメリカ文化を取材するためにカザフスタンからやってきたTVリポーター、ボーラットのカルチャーギャップで笑いを取るという内容。

このボーラット、もともとは米HBOの人気コメディ番組「Da Ali G Show」でコメディアン、サシャ・バロン・コーエンが演じていたキャラクターで、女性蔑視かつ反ユダヤ主義というかなりキワドイお騒がせ者。あまりの破天荒ぶりに、カザフスタン政府が抗議の声明を発表したという曰くつきのキャラクターだ。837館という遠慮がちな規模でのリリースとなった「ボーラット」だが、前評判の高さから観客が殺到。3458館で拡大公開された「ウォルト・ディズニーのサンタクローズ3/クリスマス大決戦!」、同じく3707館でデビューの「マウス・タウン/ロディとリタの大冒険」を遥かに上回る興収をあげてボックスオフィス首位デビューを飾った。上映館1000館以下での首位獲得は、数年に一度あるかないかの快挙であり、近年では「華氏911」以外に例がない。今週金曜日には満を持して2200館規模まで拡大公開される予定で、首位キープは濃厚。批評家からの絶賛を受け、アカデミー賞作品賞ノミネートを期待する声も上がるなど、さらに勢いを増しそうだ。日本では07年公開予定。

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